高校英語が急に難しく感じる理由|中学英語との違いと勉強法

中学では得意だったのに、高校英語が急に難しい?

【画像①:アイキャッチ「高校英語が急に難しく感じる理由」】

「中学校では英語が得意だったのに、高校に入ったら授業についていけなくなった」

「英単語が覚えきれない」

「英文が長くて、どこから読めばいいのか分からない」

高校1年生になると、このような悩みを抱える生徒は少なくありません。

中学校の定期テストでは良い点数を取れていたのに、高校では思うような結果が出ない。その違いに戸惑っている人もいるでしょう。

しかし、高校英語が難しく感じられるのには理由があります。

高校では、学ぶ英単語や表現の幅が広がり、英文の構造を読み解く力や、自分の考えを英語で伝える力がさらに求められるようになります。

また、中学校で学んだ文法を理解していても、長い英文の中で使われると、意味をつかみにくくなることがあります。

だからこそ大切なのは、「英語が苦手になった」と決めつけず、どこでつまずいているのかを見つけることです。

この記事では、高校英語が難しく感じられる5つの理由、中学英語との違い、つまずきやすいポイント、具体的な勉強法を順番に解説します。

さらに、高校の英語科目ごとの勉強法、中学生のうちにできる準備、保護者のサポートについても紹介します。


第1章|高校英語が急に難しく感じる5つの理由

高校英語が難しく感じられる主な理由は、次の5つです。

自分に当てはまるものを探しながら読んでみてください。

1.覚える英単語や表現が増える

高校英語では、中学校までに学んだ語彙を土台に、さらに新しい英単語や表現を学びます。

文部科学省の「高等学校学習指導要領解説 外国語編・英語編」では、「英語コミュニケーションⅠ」において、小学校・中学校で学習した語に400~600語程度の新語を加えて扱うことが示されています。

また、同資料では、高校段階で新たに指導する語数として、1,800~2,500語程度という目安が示されています。

これは高校の外国語教育全体について示された目安であり、高校生全員が必ず1,800~2,500語の新語を学ぶという意味ではありません。

「英語コミュニケーションⅠ」から「英語コミュニケーションⅢ」までの各科目では、新たに扱う語数が段階的に設定されており、実際に学ぶ内容は履修科目によって異なります。

※語数は指導上の目安です。また、すべての新語を話したり書いたりできるようにすることまで求めるものではありません。

参考資料:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編・英語編」冊子33ページ(PDF43ページ目)

https://www.mext.go.jp/content/1407073_09_1_2.pdf

増えるのは、単語の数だけではありません。

例えば、important(重要な)という単語に加え、significant(重要な、意味のある)など、似た意味を持つ表現にも触れる機会が増えます。

また、run には「走る」だけでなく、「経営する」という意味もあります。

単語を日本語訳と1対1で覚えるだけでなく、英文の中でどのように使われているかを理解することが大切です。

2.一文が長くなり、構造が複雑になる

高校では、説明を加える語句や節が組み合わされた英文を読む機会が増えます。

例えば、次の英文を比べてみましょう。

短い英文

I know the boy.

(私はその少年を知っています。)

説明が加わった英文

I know the boy who is talking with our English teacher.

(私は英語の先生と話している少年を知っています。)

2つ目の英文では、who is talking with our English teacher が the boy を説明しています。

英文の中心は、最初の文と同じ I know the boy です。

この基本の形をつかめれば、後ろに説明が加わっても意味を整理しやすくなります。

関係代名詞は中学校でも学ぶ文法です。

高校英語では、新しい文法を学ぶだけでなく、すでに学んだ文法が組み合わさった英文を読み取る力も重要になります。

3.長文で扱う話題が広がる

中学校では、学校生活や趣味、日常生活など、身近な話題を扱います。

高校では、こうした話題に加えて、環境問題、科学技術、文化、社会など、より幅広いテーマの英文に触れるようになります。

例えば、環境問題について書かれた英文では、単語の意味だけでなく、文章全体で何を説明しているのかを理解する必要があります。

一文ずつ日本語に訳せても、文章全体の流れがつかめなければ、設問に答えにくくなります。

そのため、段落ごとの要点や筆者の考えを読み取る練習が重要になります。

4.自分の意見を理由とともに伝える機会が増える

高校英語では、自分の考えを整理し、理由や根拠とともに伝える学習も重視されます。

例えば、次の質問です。

Do you think students should use smartphones at school?

(生徒は学校でスマートフォンを使うべきだと思いますか。)

単に、

Yes, I do.

と答えるだけでなく、次のように理由を加える練習が大切です。

I think students should use smartphones at school because they can use them for learning.

(私は、生徒は学校でスマートフォンを使うべきだと思います。なぜなら、学習に活用できるからです。)

この英文では、because を使って自分の考えと理由をつなげています。

中学校でも意見と理由を伝える学習は行いますが、高校では内容や表現をさらに発展させていきます。

5.中学校までの基礎が十分に定着していないことがある

高校英語でつまずく原因が、高校で新しく学んだ内容にあるとは限りません。

例えば、次のような状態です。

  • 現在完了と過去形の違いが曖昧になっている
  • 不定詞と動名詞の使い方を混同している
  • 関係代名詞を含む英文の構造が分からない
  • 主語と動詞を正確に見つけられない

こうした状態では、長い英文を読んだときに意味をつかみにくくなります。

高校英語が分からなくなったときには、中学校の基本文法に戻って確認することも有効な方法です。

高校に入ってから成績が下がる原因は、英語だけに限りません。中学校と高校の勉強の違いや、学習を立て直す方法については、関連記事「高1で成績が下がるのはなぜ?」でも詳しく紹介しています。


第2章|中学英語と高校英語は何が違う?

中学英語と高校英語の違いを一言でまとめると、中学校までに身につけた基礎を、より幅広い場面で活用するようになることです。

具体的な違いを表で整理してみましょう。

中学英語と高校英語の比較

比較項目中学英語高校英語
英単語基本的な語彙を増やすより幅広い語彙や表現を学ぶ
英文法基本的な文構造を理解する既習文法を組み合わせて活用する
長文読解身近な話題などを読む日常的・社会的な話題などにも広がる
英作文考えや気持ちを伝える理由や根拠、文章の構成をより意識する
リスニング基本的な情報や話し手の意図を聞き取る内容の要点や詳細を捉える力を発展させる
学習の重点基本の形を覚えて使う複数の文法を組み合わせた英文を読み、書く

※文部科学省の学習指導要領を踏まえた概要です。中学校でも理由を述べる英作文や社会的な話題の読解は行われます。実際の学習内容や進度は学校によって異なります。

※文部科学省の学習指導要領を踏まえて学習内容の違いを整理した図です。実際の学習内容や進度は学校によって異なります。

「知っている」から「使える」へ

例えば、関係代名詞の文法問題で正しい答えを選べたとしても、長文の中で同じ文法が使われたときに意味を理解できるとは限りません。

これは、文法の知識と、その知識を実際の英文で活用する力が必ずしも同じではないためです。

高校英語では、文法のルールを覚えるだけでなく、英文の中で使われている形を見つけ、意味を理解する練習が必要です。

中学校での学習が高校英語の土台になる

英語の知識を実際に使う力は、中学校の段階から求められています。

国立教育政策研究所の「令和5年度全国学力・学習状況調査」でも、中学校英語について、聞くこと、読むこと、書くことに加え、話すことの調査が実施されました。

自分の考えとその理由を英語で表現する力も調査されています。

つまり、高校英語は、中学校で学んだ内容と切り離されたものではありません。

中学校で身につけた知識を使いこなせるようにすることが、高校英語を理解する土台になります。

参考資料:国立教育政策研究所「令和5年度全国学力・学習状況調査報告書・中学校英語」(2023年度)

https://www.nier.go.jp/23chousakekkahoukoku/report/middle_eng.html


第3章|高校英語でつまずきやすい5つのポイント

高校英語が難しいと感じたときには、何が原因なのかを具体的に考えてみましょう。

ここでは、よくある5つのつまずきを紹介します。

1.英単語を覚えてもすぐに忘れる

英単語を一度覚えただけでは、時間がたつと忘れてしまいます。

特に、テスト前にまとめて覚えようとすると、復習が追いつかなくなりがちです。

覚えた直後だけでなく、翌日や数日後にも確認する習慣をつけましょう。

2.文法を理解したつもりでも問題が解けない

授業で説明を聞いたときには理解できても、自分で問題を解くと間違えてしまうことがあります。

例えば、現在完了の説明を理解していても、過去形との使い分けを問われると迷う場合です。

このようなときは、説明を読み直すだけでなく、実際に問題を解いて確認する必要があります。

3.主語と動詞が見つけられない

次の英文を見てください。

The book that my friend recommended was interesting.

(友達がすすめてくれた本は面白かった。)

この文は、次のように整理できます。

  • 主語の中心:The book
  • 文全体の動詞:was
  • 主語を説明する部分:that my friend recommended
  • 文全体の中心:The book was interesting.

途中の recommended も動詞ですが、これは関係代名詞節の中の動詞です。

文全体の動詞は was になります。

このように、主語が長くなる英文では、途中に別の動詞が入ることもあります。

英文の中心となる部分と、説明を加える部分を区別することが大切です。

4.長文をすべて日本語に訳そうとする

長文を読むとき、一語ずつ日本語に置き換えていると、時間がかかります。

もちろん、文法や英文構造を確認するために丁寧に訳す練習も必要です。

ただし、長文問題では文章全体の流れをつかむことも重要です。

例えば、各段落を読んだあとに、

「この段落では何を説明していたのか」

を一言でまとめる練習をしてみましょう。

最初は日本語でまとめても構いません。

文章全体の内容を意識して読むことが大切です。

5.テスト前だけの勉強になっている

高校英語では、日頃から単語や文法を復習しておくことが大切です。

テスト直前にすべてを覚えようとしても、十分な時間を確保できません。

毎日短時間でも英語に触れ、分からないところをため込まないようにしましょう。

セルフチェック|自分のつまずきはどこ?

次の項目を確認してみてください。

チェック項目おすすめの対策
□ 英単語の意味が分からないことが多い第5章・ステップ2
□ 文法問題で同じ間違いを繰り返す第5章・ステップ1と5
□ 長い英文の主語と動詞が分からない第5章・ステップ3
□ 長文を読むのに時間がかかる第5章・ステップ4
□ テスト前以外は英語をほとんど勉強しない第5章・毎日の学習例

当てはまる項目があれば、対応する勉強法から取り組んでみましょう。

自分の苦手に合った方法を選ぶことが、学習を立て直す第一歩です。


第4章|英語コミュニケーションⅠと論理・表現Ⅰの違い

高校では、中学校とは異なる英語の科目名を目にします。

代表的なものが「英語コミュニケーションⅠ」と「論理・表現Ⅰ」です。

「英語コミュニケーションⅠ」は、高校の外国語科で英語を履修する場合に、すべての生徒に履修させる科目です。

一方、「論理・表現Ⅰ」は、学校によって開設や履修の状況が異なります。

そのため、すべての高校生が両方の科目を学ぶわけではありません。

ここでは、それぞれの特徴と勉強法を紹介します。

英語コミュニケーションⅠで学ぶこと

英語コミュニケーションⅠでは、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことを通して、英語で情報や考えを理解し、伝える力を育てます。

例えば、英文を読んで内容を理解したり、話の要点を聞き取ったり、学んだ内容について英語で意見を伝えたりします。

家庭学習では、次のような取り組みがおすすめです。

  • 教科書の新出単語を確認する
  • 本文の意味を理解する
  • 音声を聞きながら音読する
  • 段落ごとの要点をまとめる
  • 内容について短い英文で答える

論理・表現Ⅰで学ぶこと

論理・表現Ⅰでは、特に話すことや書くことを通して、自分の考えを整理し、分かりやすく伝える力を育てます。

例えば、次のような英文です。

I think reading books is important because we can learn many new things.

(私は読書が大切だと思います。なぜなら、多くの新しいことを学べるからです。)

この英文では、自分の考えとその理由をつなげています。

家庭学習では、文法を確認したあと、その文法を使って自分で英文を作る練習が役立ちます。

2つの科目の勉強法を比較

科目学習で意識したいこと家庭学習の例
英語コミュニケーションⅠ内容を理解し、英語で伝える本文理解・音読・要約
論理・表現Ⅰ考えを整理して表現する文法の活用・例文作成・英作文

※文部科学省「高等学校学習指導要領解説 外国語編・英語編」を参考に作成。論理・表現Ⅰの履修状況は学校によって異なります。

ただし、2つの科目は完全に分かれているわけではありません。

どちらの科目でも、単語や文法の知識を実際に使うことが大切です。


第5章|高校英語が分からなくなったときの勉強法5ステップ

高校英語が難しく感じられたとき、最初からすべてを勉強し直す必要はありません。

まずは、どこで理解が止まっているのかを確認し、必要なところから復習しましょう。

ここでは、学習を立て直すための5つのステップを紹介します。

ステップ1.中学英文法の理解度を確認する

最初に、基本文法が身についているかを確認します。

特に、次の内容は復習しておきたいところです。

  • be動詞と一般動詞
  • 現在形・過去形・未来表現
  • 助動詞
  • 不定詞・動名詞
  • 比較
  • 受け身
  • 現在完了
  • 関係代名詞

すべてを最初から復習するのではなく、基本問題を解いて、間違えた単元を重点的に確認しましょう。

例えば、現在完了の問題で間違いが多ければ、その単元に戻って説明を読み、基本問題を解き直します。

大切なのは、分からない部分をそのままにしないことです。

ステップ2.英単語は少量ずつ繰り返す

英単語は、まとめて覚えるだけでなく、時間を空けて繰り返し確認する方法がおすすめです。

例えば、1日15語を学習する場合は、次のように進めます。

タイミング学習内容
1日目新しい15語の意味・発音・例文を確認する
2日目前日の15語をテストする
4日目間違えた単語を中心に復習する
7日目15語をまとめて確認する

これは学習計画の一例です。

覚える単語数や復習の間隔は、自分の学習状況に合わせて調整してください。

単語を覚えるときには、意味だけでなく、発音や例文も確認すると使い方を理解しやすくなります。

また、覚えられなかった単語だけをまとめておくと、次の復習にも役立ちます。

ステップ3.英文の構造を意識して読む

長文が読めない場合には、まず一文ずつ英文の構造を確認します。

ここでは、関係代名詞とは別の例を見てみましょう。

The students in the library are preparing for the test.

(図書館にいる生徒たちは、テストの準備をしています。)

この英文は、次のように分けられます。

  • 主語の中心:The students
  • 動詞の部分:are preparing
  • 主語を説明する部分:in the library
  • 動詞の後ろに続く部分:for the test

文の中心は、

The students are preparing for the test.

です。

そこに、in the library という説明が加わっています。

このように、英文には関係代名詞以外にも、前置詞を使った語句など、説明を加える部分があります。

最初は、主語に下線を引き、動詞に印をつけ、説明部分を括弧で囲んでみましょう。

英文の中心となる部分と説明を加える部分を分けて考えると、意味を理解しやすくなります。

ステップ4.音読と短い長文読解を続ける

英文の意味や構造を理解したら、音読してみましょう。

最初は短い英文でも構いません。

次の順番で進めるのがおすすめです。

  1. 英文を読んで意味を確認する
  2. 分からない単語や文法を調べる
  3. 音声があれば発音を確認する
  4. 意味を意識しながら音読する
  5. もう一度英文を読み、内容を確認する

音読は、ただ声に出すことが目的ではありません。

英文の意味を理解しながら取り組むことが大切です。

また、長文を読むときには、最初から難しい問題に挑戦する必要はありません。

自分が理解できる短い文章から始め、少しずつ読む量を増やしていきましょう。

ステップ5.間違えた問題を解き直す

英語の勉強では、問題を解いたあとの復習が重要です。

間違えた問題を見つけたら、次の順番で確認してみましょう。

① 間違えた原因を確認する

単語が分からなかったのか、文法を間違えたのか、英文の意味を取り違えたのかを考えます。

② 解説を読んで理解する

なぜその答えになるのかを確認します。

③ 何も見ずにもう一度解く

解説を見れば分かる状態から、自分で解ける状態を目指します。

④ 数日後に再確認する

時間を空けても正しく解けるか確認します。

⑤ 似た問題に挑戦する

同じ考え方を別の問題でも使えるか試します。

大切なのは、正解を覚えることではなく、考え方を理解することです。

5ステップを毎日の学習に取り入れると

何から始めればよいか迷っている人は、まず次の3つから取り組んでみましょう。

時間の目安学習内容対応するステップ
5分前日に覚えた英単語をテストするステップ2
10分苦手な文法の基本問題を解くステップ1・5
10分教科書の英文を読み、意味を確認して音読するステップ3・4

合計25分の学習例です。

もちろん、学校の課題や部活動の状況に合わせて時間は調整してください。

大切なのは、無理な計画を立てることではなく、続けられる方法を見つけることです。

高校英語を立て直すためには、毎日の学習習慣も大切です。高校生の勉強時間の考え方や、時間だけに頼らない学習方法については、関連記事「高校生は1日何時間勉強すればいい?」も参考にしてください。


第6章|中学生のうちに準備しておきたいこと

高校英語に備えるために、中学生のうちから難しい高校の参考書に取り組む必要はありません。

まずは、中学校で学ぶ内容を確実に理解することが大切です。

中学校の学習内容は、高校英語を学ぶための土台になります。

1.基本文法を説明できるようにする

例えば、次の2つの英文の違いを説明できるでしょうか。

I played tennis yesterday.

(私は昨日テニスをしました。)

I have played tennis before.

(私は以前テニスをしたことがあります。)

1つ目は、過去の出来事を表しています。

2つ目は現在完了を使い、これまでの経験を表しています。

このように、文法の形だけでなく、どのような意味を表すのかを理解しましょう。

2.英単語を確実に身につける

中学校で学んだ基本的な英単語は、高校でも繰り返し使われます。

単語帳を眺めるだけでなく、意味を答えたり、発音したり、短い英文の中で使ったりして確認しましょう。

特に、何度も間違える単語は、例文と一緒に復習することをおすすめします。

3.短い英文を読む習慣をつける

最初から難しい長文を読む必要はありません。

教科書の本文など、自分が理解できる英文を使って練習します。

英文を読んだあとに、

「誰が、何をしたのか」

「この文章では何を伝えているのか」

を確認すると、内容を理解する練習になります。

4.高校入学前の英語チェックリスト

次の5項目を確認してみましょう。

  • □ be動詞と一般動詞を使い分けられる
  • □ 時制の違いを説明できる
  • □ 不定詞と動名詞の基本的な使い方が分かる
  • □ 比較・受け身・関係代名詞の基本が分かる
  • □ 短い英文の主語と動詞を見つけられる

チェックがつかなかった項目は、中学校の教科書や問題集の基本問題に戻って確認しましょう。

例えば、関係代名詞が苦手なら、まずは短い英文で仕組みを理解し、そのあと少し長い英文に挑戦します。

できない項目があっても、慌てる必要はありません。

1つの単元を理解してから次に進むことが、高校英語への準備につながります。


第7章|保護者ができる高校英語のサポート

高校生になると、学習内容だけでなく、学校生活や部活動なども変化します。

保護者の方も、どこまで勉強に関わればよいのか迷うことがあるでしょう。

大切なのは、点数だけを見るのではなく、お子さまがどこで困っているのかを一緒に考えることです。

1.点数よりも困っている内容を確認する

例えば、英語のテストで思うような点数が取れなかったとき、

「どうしてこんな点数なの?」

と聞くよりも、

「単語と文法、どちらが難しかった?」

と尋ねる方が、具体的な課題を見つけやすくなります。

2.保護者の声かけを工夫する

同じ気持ちから出る言葉でも、伝え方によって受け止め方が変わることがあります。

避けたい声かけおすすめの声かけ
中学ではできていたのに、どうしたの?高校の英語で難しくなったところはどこ?
単語くらい覚えなさい単語はどんな方法で覚えている?
もっと勉強しないとダメ毎日どのくらいなら続けられそう?
どうしてこんな点数なの?次のテストに向けて何を変えてみようか?

お子さま自身が課題を整理できるような声かけを意識しましょう。

3.学習時間よりも取り組む内容を確認する

例えば、毎日30分英語を勉強していても、単語帳を眺めるだけで終わっている場合があります。

一方で、短い時間でも、単語テストや文法問題の解き直しなど、目的を決めて取り組めば、理解度を確認できます。

「何分勉強したか」だけでなく、「何ができるようになったか」に目を向けることが大切です。

4.苦手な単元を一緒に整理する

英語が苦手になった原因が分からないときには、テストや問題集を見ながら、間違えた問題を分類してみましょう。

例えば、次のような分類です。

  • 単語の意味が分からなかった
  • 文法の使い方を間違えた
  • 英文の構造を読み違えた
  • 問題文を正しく理解できなかった

原因が見えてくると、何から復習すればよいかを考えやすくなります。

5.必要に応じて学校や塾に相談する

自分で復習しても分からないところが多い場合には、学校の先生や塾に相談する方法もあります。

どの単元から学び直すとよいか、どのような問題を練習すればよいかを確認できます。

保護者がすべてを教える必要はありません。

お子さまが自分で学習を進められるように、必要なサポートを考えていきましょう。

高校生になると、保護者の関わり方も少しずつ変わっていきます。勉強への口出しと見守りのバランスや、家庭でできるサポートについては、関連記事「子どもが勉強しないとき、親はどこまで口を出す?小・中・高校生別の関わり方」でも詳しく紹介しています。


第8章|まとめ|高校英語は基礎から積み重ねることが大切

高校英語が急に難しく感じられるのには、さまざまな理由があります。

今回のポイントを振り返ってみましょう。

高校英語が難しく感じられる主な理由

  1. 覚える英単語や表現が増える
  2. 一文が長くなり、構造が複雑になる
  3. 長文で扱う話題が広がる
  4. 自分の意見を理由とともに伝える機会が増える
  5. 中学校までの基礎が十分に定着していないことがある

高校英語でつまずいたときには、やみくもに問題集を進めるのではなく、まず苦手な部分を見つけることが大切です。

単語が分からないのか、文法が理解できていないのか、英文の構造を読み取れないのか。

原因によって、必要な勉強法は変わります。

高校英語は、中学校までの学習を土台として、さらに内容が広がっていく教科です。

今、英語が難しいと感じている高校生も、これから高校に進学する中学生も、まずは「理解できているところ」と「復習が必要なところ」を確認してみましょう。

大切なのは、難しい問題に急いで進むことではなく、基礎を理解し、自分で解ける力を積み重ねていくことです。

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※お問い合わせ方法や対象学年などの詳細は、学習塾BONDSの公式ホームページでご確認ください。


参考資料・出典

1.文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編・英語編」

2018年7月。高校の外国語科の目標、科目の内容、指導する語彙などについての資料。

語彙数・受容語彙と発信語彙:冊子33ページ(PDF43ページ目)。

https://www.mext.go.jp/content/1407073_09_1_2.pdf

2.国立教育政策研究所「令和5年度全国学力・学習状況調査報告書・中学校英語」

対象年度:2023年度。中学校英語の調査問題や分析結果をまとめた資料。「話すこと」の調査結果も掲載されています。

https://www.nier.go.jp/23chousakekkahoukoku/report/middle_eng.html

※本文中の英文例、復習スケジュール、勉強法、保護者の声かけは、学習内容を分かりやすく説明するための例や、BONDSとしての学習上の提案です。特定の方法によって必ず成績が向上することを保証するものではありません。

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