定期テスト2週間前から何をする?中学生の勉強スケジュール

「テストまであと2週間。そろそろ始めないと……」と机に向かったものの、何から手をつければいいのか分からない。学校のワークはいつまでに終わらせればいいのか、5教科をどう勉強すればいいのか――。そんなふうに迷ってしまう中学生は少なくありません。

保護者の方も「そろそろ始めたほうがいいのでは」と思いながら、言いすぎると嫌がられそうで、声のかけ方に悩むことがあるでしょう。

定期テスト対策で大切なのは、直前に何時間も勉強することだけではありません。ポイントは、「分からない問題を見つける時間」と「それをできるようにする時間」を残しておくこと。そのためにおすすめしたいのが、テスト2週間前からの準備です。

この記事では、テストまでの14日間を次の3段階に分けて紹介します。

  • 14〜8日前:学校ワーク・基礎固め
  • 7〜4日前:解き直し・苦手克服
  • 3日前〜前日:間違えた問題と暗記の最終確認

部活がある中学生でも取り組みやすい、具体的なスケジュール例もあわせて載せています。

1.テスト2週間前、まず何から始める?

「もう2週間しかない」と焦る必要はありません。14日あれば、計画的に準備する時間は十分にあります。

ただ、いきなり問題集を開くのはちょっと待ってください。最初に確認しておきたいことが3つあります。

① テスト範囲を確認する

まずは、どこからどこまでがテストに出るのかを把握します。正式な範囲表がまだ配られていなくても、次のようなところから、おおよその見当はつけられます。

  • 前回のテスト以降に習った単元
  • 授業で今進んでいるところ
  • 学校ワークの進み具合

正式な範囲表が配られたら、あらためて照らし合わせておきましょう。

② 提出物の残りを確認する

次に、学校のワークやプリントがどれくらい残っているかを数えます。たとえば数学が30ページ、英語が25ページ、理科が20ページ残っているとしましょう。数学の30ページを最初の7日間で終わらせるなら、30÷7で1日4〜5ページです。

ここで大切なのは、「数学を頑張る」ではなく「今日は数学ワークを5ページ進める」というところまで具体的に決めること。やることがはっきりしていれば、机に向かったときに迷わずに済みます。

③ 苦手なところを確認する

もうひとつは、自分が今どこでつまずいているかです。「方程式は解けるけれど、文章題になると手が止まる」「英単語は覚えたのに、英作文が書けない」など、できるだけ具体的にしておくと、後半の勉強がぐっと進めやすくなります。

ここまで確認できたら、14日間を3つに分けます。

  • 14〜8日前:学校ワーク・基礎固め
  • 7〜4日前:2周目・苦手克服
  • 3日前〜前日:間違えた問題と暗記の最終確認

最初から完璧な計画を作る必要はありません。まずは「いつまでに、何をするか」を決めることから始めましょう。

2.なぜ「2週間前」から始めるといいのか

直前になって勉強を始めると、学校の提出物を片づけただけで前日になってしまった……ということが起こりがちです。

もちろん、ワークを最後までやりきることは大切です。ただ、「ワークが終わった」ことと「テストで解ける」ことは別物です。解説を見ながら最後まで埋めたとしても、翌日に同じ問題を自力で解けなければ、まだ身についたとは言えません。

力がつくのは、解いてみて、間違えて、なぜ間違えたのかを確かめて、もう一度解く――このくり返しの中です。つまりテスト勉強には、「最初に解く時間」だけでなく「やり直す時間」も必要になります。これが、2週間前から始めたい一番の理由です。

自分で計画を立てる習慣も大切

令和5年度の全国学力・学習状況調査では、「家で自分で計画を立てて勉強をしていますか」という質問への回答と、国語・数学・英語の平均正答率とのあいだに関連が見られました。

中学3年生の回答国語数学英語
当てはまる76.9%60.6%54.8%
当てはまらない56.6%37.4%35.0%

もちろん、これは「計画を立てれば必ず点数が上がる」という意味ではありません。それでも、自分で段取りを考えて学習する習慣と学力に関連があるというのは、テスト勉強の進め方を考えるうえで参考になるはずです。

出典:文部科学省・国立教育政策研究所「令和5年度 全国学力・学習状況調査」(対象:中学校3年生)

3.【14〜8日前】ワークを進めながら苦手を見つける

最初の1週間で優先したいのは、学校ワークを進めながら「できない問題」を見つけることです。この段階で全部を完璧にする必要はありません。

問題を解いたら、次の3種類に印をつけて分けてみましょう。

  • ○:自分でできた
  • △:できたけれど少し不安
  • ×:分からなかった・間違えた

分からない数学の問題に20分も30分もかけてしまうと、ほかの勉強が進まなくなります。考えても分からなければ×をつけて先へ進み、解説を確認したり、学校や塾で質問したりして、あとから戻れば大丈夫です。

1周目の目的は「全部できるようにすること」ではなく、「できる問題とできない問題を見つけること」。そう割り切ると、ぐっと進めやすくなります。

5教科の進め方

教科14〜8日前にすること
英語教科書の内容確認、英単語、学校ワーク
数学学校ワーク+間違えた問題のチェック
国語漢字・語句、授業で扱った文章の確認
理科重要用語+学校ワーク・計算問題
社会重要用語+出来事の流れ+問題演習

英単語や漢字、理科・社会の重要語句は、直前に全部覚えようとせず、この時期から少しずつ始めておくとずっと楽になります。

「数学20分 → 英語20分 → 理科20分」のように、時間で区切って教科を切り替えるのもひとつの手です。1日で完璧にしなくていいので、毎日少しずつ進めることを優先しましょう。

4.【7〜4日前】△・×を中心に2周目へ

ここからが、テスト勉強で特に大切な期間です。

学校ワークを最初から全部やり直す必要はありません。優先するのは、1周目で△や×がついた問題です。ワークが50ページあっても、間違えたのが15問なら、まずはその15問を解き直しましょう。

「答えを見れば分かる」で終わらせない

解説を読んで「なるほど、分かった」と思えたなら、それは一歩前進です。でも、そこで終わりにしないことが大切です。

解説を閉じて、もう一度自分で解いてみる。何も見ずに最後まで解けるか。ここまで確認して、ようやく「できる」と言えます。

英語なら、英文の意味が分かるだけでなく、日本語を見て英文が書けるか、英単語を正しいつづりで書けるか、文法問題を自分で判断できるかまで確かめます。理科や社会も、教科書やノートを読むだけで終わらせず、実際の問題で答えられるかを確認しましょう。

学習塾BONDSでは、「分かる → 解く → できる」という流れを大切にしています。分かったつもりでも、一度問題を解いてみる。間違えたら戻る。そして、もう一度解く。このくり返しで、「分かった」が少しずつ「できる」に変わっていきます。

5.【3日前〜前日】新しい問題より「間違えた問題」

テストが近づくと、「もっと問題をやらないと」と不安になって、新しい問題集に手を広げたくなるかもしれません。でもこの時期に優先したいのは、これまでに間違えた問題です。

数学ワーク50ページを最初からやり直すより、間違えた12問をもう一度解く。そのほうが、自分の弱点を効率よく確認できます。

英語なら、間違えた英単語や書けなかった英文、間違えた文法。理科・社会なら、覚えにくい用語や混同しやすい内容、間違えた問題。こうした「自分がつまずいたところ」から優先して見直しましょう。

「△」を大切にする

直前期には、「全然分からない問題」より「あと少しでできそうな問題」を優先するのもひとつの方法です。△をつけた問題をもう一度解いて、「今なら自分だけで解けるか」を確かめてみてください。

前日は「増やす」より「確認する」

前日に新しいことを大量に覚えようとすると、勉強が終わらず、つい夜ふかしにもつながります。前日は「新しく増やす日」ではなく、「これまで勉強したことを確認する日」と考えて、早めに休むようにしましょう。

6.部活があってもできる「2週間の勉強スケジュール」

部活や学校行事がある中学生に「毎日3時間勉強しよう」と言っても、現実的ではないことが多いでしょう。大切なのは、「何時間やるか」だけでなく、「その時間に何をやるか」を決めておくことです。

時期平日の目安主な内容
14〜8日前60〜90分学校ワーク+暗記
7〜4日前90〜120分△・×の解き直し+苦手分野
3〜2日前120分程度間違い直し+暗記の確認
前日無理をしない最終確認+翌日の準備+早めの就寝

※時間はあくまで一例です。部活や行事の予定、今の学習状況、目標に合わせて調整してください。

部活がある日のモデル

たとえば18時30分に帰宅する日なら、こんな組み方ができます。

  • 18:30 帰宅
  • 19:00 夕食・休憩
  • 20:00〜20:30 数学
  • 20:30〜21:00 英語
  • 21:00〜21:15 休憩
  • 21:15〜21:45 理科または社会
  • 21:45〜22:00 英単語・漢字

毎日5教科すべてを勉強する必要はありません。数学と英語はできるだけ毎日続けながら、理科・社会・国語は曜日によって入れ替える、という方法もあります。

そして一日の終わりには、「今日、何時間勉強した?」だけでなく、「今日、何ができるようになった?」と振り返ってみてください。

7.保護者は「管理」より「計画を支える」

テストが近づくと、「勉強したの?」「まだワーク終わってないの?」と、つい言いたくなることもあるでしょう。ただ、中学生にとっては、「勉強させる」よりも「自分で進められるように支える」関わり方のほうが力になることがあります。

「勉強した?」より「今日の予定」を聞く

「まだ数学のワーク終わってないの?」と言う代わりに、「数学は今日どこまで進める予定?」と聞いてみる。「もっと勉強しなさい」ではなく、「明日は何をやる予定?」と尋ねてみる。それだけで、子ども自身が計画を考えるきっかけになります。

「何ページ終わった?」だけではなく

30ページ進んだことは、もちろん立派なことです。そのうえで、「間違えた問題ができるようになったか」にも目を向けてみてください。

苦手な単元が2週間前に分かれば、学校や塾で質問する時間も取れます。直前になって「実はここが全然分からなかった」となるより、ずっと対応しやすくなるはずです。

自分で勉強を進める力も育てたい

PISA2022では、日本の15歳は数学的リテラシー・読解力・科学的リテラシーの3分野で高い成績を示しました。その一方で、「自律学習と自己効力感」の指標はOECD平均を下回り、OECD加盟37か国中34位でした。

PISA2022の日本での対象は主に高校1年生で、中学生の定期テストを調べた調査ではありません。それでも、「自分で予定を立てる」「分からないところを見つける」「勉強のやり方を調整する」といった経験を中学生のうちから重ねていくことは、自分で学ぶ力につながっていくはずです。

出典:文部科学省・国立教育政策研究所「OECD生徒の学習到達度調査 PISA2022のポイント」(対象:15歳、2023年12月5日公表)

8.まとめ|今日やることは、この3つ

定期テスト2週間前からの勉強をまとめると、次のような流れになります。

  • 14〜8日前|まず解く:学校ワークを進め、○・△・×をつける
  • 7〜4日前|できない問題を解き直す:△・×を中心に、「自分で解ける」状態にする
  • 3日前〜前日|仕上げる:間違えた問題と暗記事項を最終確認する

テスト対策で大切なのは、勉強時間の長さだけではありません。「自分がどこまでできていて、どこから分からないのか」を確かめながら進めること。学習塾BONDSでも、「分かる → 解く → できる」という流れを大切にしています。

この記事を読み終えたら、まず今日やってほしいことは3つだけです。

  1. テスト範囲を確認する
  2. 残っているワークのページ数を数える
  3. 今日やるページ数を決める

2週間前なら、まだ十分に準備できます。いきなり完璧を目指さなくて大丈夫。今日やることを決めて、一つずつ進めていきましょう。

参考資料・出典

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ikeda

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