中3の11月、受験勉強は何をする?愛媛県高校入試への準備

11月に入り、高校入試が少しずつ近づいてきました。

「そろそろ本格的に受験勉強を始めたいけれど、何から手をつければいいんだろう」「模試の結果がなかなか伸びない。このままで大丈夫かな」。そんな気持ちを抱えている中学3年生もいるかもしれません。

保護者の方にとっても、「もっと勉強したほうがいいのでは」「今のやり方で間に合うのかな」と気になってくる時期ですよね。

とはいえ、焦って問題集を買い足したり、勉強時間をむやみに延ばしたりする必要はありません。

11月にまずやりたいのは、今の自分に足りないものを見つけて、入試までに「何をできるようにするか」を決めることです。

この記事では、令和9年度(2027年度)の愛媛県立高校入試の日程と仕組みを確認しながら、中3の11月に取り組みたい勉強と、入試本番までの進め方をお伝えします。

1.中3の11月、受験勉強は今からでも間に合う?

11月になって焦り始める中3生は少なくない

部活動が一区切りつき、模試や進路面談が続く11月は、受験が一気に身近になる時期です。

「何から始めればいいか分からない」「模試の点数が思うように上がらない」と悩む人もいるでしょう。

「11月から始めれば必ず合格できる」とは言い切れません。それでも、11月上旬から一般入学者選抜の学力検査がある3月4日までは、まだ4か月ほどあります。

苦手な単元を一つずつ見直し、「解ける」問題を増やしていくために、今からできることはあります。

これまでの勉強時間を悔やむより、今日からの勉強をどう変えるかを考えていきましょう。

大切なのは勉強時間より「何をできるようにするか」

勉強時間を確保すること自体は、もちろん必要です。

ただ、時間だけを目標にすると、つい得意な教科ばかり進めてしまったり、ノートをきれいにまとめただけで満足してしまったりしがちです。

そこで、「何時間やるか」とあわせて、「この時間で何をできるようにするか」も決めてみてください。

たとえば、こんなふうに言いかえてみます。

  • 「数学が苦手」→「一次関数で、2点の座標から直線の式を求める問題が解けない」
  • 「英語の長文が読めない」→「現在完了や受け身の文で、意味を取り違えることが多い」

ここまで具体的になれば、教科書のどこに戻ればいいのか、どの問題を解き直せばいいのかが見えてきます。

ぼんやりした不安を「手をつけられる課題」に変えること。それが11月の受験勉強の第一歩です。

2.愛媛県立高校入試まであと何か月?日程と仕組みを確認

計画を立てる前に、ゴールになる入試の日程と仕組みを確認しておきましょう。

令和9年度(2027年度)の入試日程

愛媛県教育委員会が公表した令和9年度の実施要項によると、主な日程は次のとおりです。

区分項目日程
特色入学者選抜出願2027年1月12日(火)午前9時~19日(火)正午
特色入学者選抜検査2027年1月29日(金)
特色入学者選抜合格内定者の通知(高校から中学校へ)2027年2月5日(金)午前10時~8日(月)正午
一般入学者選抜出願2027年2月8日(月)午前9時~15日(月)正午
一般入学者選抜志願変更2027年2月16日(火)午前9時~24日(水)正午
一般入学者選抜学力検査・面接等2027年3月4日(木)・5日(金)
一般入学者選抜追検査2027年3月12日(金)
共通合格者の発表2027年3月18日(木)午前10時

出典:愛媛県教育委員会「令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」
https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3395

2027年度愛媛県立高校入試の特色選抜出願・検査、一般選抜出願・志願変更・学力検査、合格発表までの重要日程

一般入学者選抜の学力検査から逆算すると、主な準備期間は11月・12月・1月・2月の4か月です。

その間には期末テストや冬休みもあるので、月ごとに目標を分けておくと進めやすくなります。

なお、特色入学者選抜を考えている人は、一般選抜より早めの準備が必要です。志望校・学科ごとの出願資格や検査内容を、早いうちに確認しておきましょう。

学力検査250点と調査書135点

愛媛県立高校の一般入学者選抜では、原則として次の5教科で学力検査が行われます。

  • 国語(作文を含む)
  • 社会
  • 数学
  • 理科
  • 英語

配点は各教科50点で、合計250点満点です。ただし、一部の学科では特定の教科の配点を高くする「傾斜配点」が行われることがあります。

もう一つの柱が、135点満点の調査書点です。

これは中学1年生から3年生までの9教科の評定(5段階)を合計したものです。

9教科 × 5段階 × 3学年 = 135点

中3の評定もこの中に含まれます。受験勉強に力を入れつつも、学校の授業や定期テストを大切にしましょう。

第1選抜・第2選抜の仕組み

一般入学者選抜では、第1選抜と第2選抜の2段階で合格者が決まります。

第1選抜(募集人員の70%程度)

調査書点が上位から募集人員の90%程度以内に入っていて、調査書の記録や面接・実技テストの結果が良好な受験生が対象です。その中から、学力検査の成績が上位の人を選びます。

第2選抜(募集人員の30%程度)

第1選抜で選ばれなかった受験生が対象で、次の3つの資料をもとに選抜します。

  • A:学力検査の得点
  • B:調査書点にもとづく得点
  • C:調査書の評定以外の記録や面接・実技テストなどの得点

A・B・Cは、学校・学科ごとに決められた比率で得点を換算し、合計500点満点で評価されます。

なお、70%・30%というのは選抜人数の目安で、一人ひとりの合格確率を表すものではありません。

ここで注目してほしいのは、第1選抜でも第2選抜でも、学力検査の点数が使われるという点です。

今治西高校や今治北高校など、今治市周辺の高校を目指す場合も、志望校・学科ごとの選抜方法を確かめながら、5教科の力を伸ばしていきましょう。

出典:愛媛県教育委員会「令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」
https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3395

3.11月の受験勉強で優先したい3つのこと

11月は、やみくもに問題集を進めるより、次の順番で取り組むのがおすすめです。

苦手を見つける → 基礎に戻る → 自力で解き直す

11月の受験勉強で優先する、苦手を見つける・基礎に戻る・自力で解き直すの3ステップ

① 模試やテストから苦手分野を見つける

時間が限られているからこそ、まずは「復習すれば解けるようになりそうな問題」から手をつけるのも一つの方法です。

それを探すのに役立つのが、これまでの模試や定期テストの答案です。

間違えた問題を、原因ごとに3つに分けてみましょう。

間違えた原因具体例対策
知識の不足用語や公式を忘れていた教科書で確認し、覚え直す
理解の不足解き方が分からなかった説明や例題に戻る
ミス・時間不足解き方は分かっていた途中式や時間配分を見直す

同じ数学の関数の問題でも、公式を忘れていたのか、問題文の意味がつかめなかったのかで、復習のしかたは変わってきます。

まずは、苦手な単元を2~3個書き出すところから始めてみてください。

② 中1・中2の基礎を復習する

高校入試の学力検査は、中学校学習指導要領に示された各教科の目標・内容に沿って出題されます。

そして中3で習う単元の中には、中1・中2の内容が土台になっているものも少なくありません。

たとえば数学の二次関数を学ぶときには、比例や一次関数の考え方が生きてきます。英語の現在完了も、動詞の過去分詞が分かっていないと理解しにくい単元です。

基礎に不安があるなら、無理に難しい問題へ進まず、教科書や学校のワークに戻りましょう。

新しい問題集を何冊もそろえる必要はありません。まずは、今使っている教材の基本問題を自力で解けるようにすることが大切です。

出典:愛媛県教育委員会「令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜に係る学力検査の教科及び出題範囲等について」
https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/2835

③ 間違えた問題を自力で解けるまで練習する

解説を読んで「分かった」と感じることと、何も見ずに「解ける」ことは、似ているようで別物です。

入試本番では、解説なしで自分の力で答えを出さなければなりません。

たとえば数学の一次関数の問題を間違えたら、次の順番で復習してみましょう。

  1. 教科書で傾き・切片・式の求め方を確認する
  2. 例題を解説を見ながら解く
  3. 似た問題を何も見ずに解く
  4. 3日後と1週間後に、同じ問題をもう一度解く

復習の間隔は一例なので、理解度に合わせて調整してください。

間違えた問題に、日付と「なぜ間違えたのか」を一言メモしておくのもおすすめです。

この記録が、入試直前に自分の苦手を見直すための、自分だけの教材になります。

4.5教科の受験勉強は何から始める?

11月の時点で、5教科すべてに同じだけ時間をかける必要はありません。

自分の得意・不得意を確かめたうえで、優先順位を決めましょう。

教科11月に取り組みたいこと具体的な勉強方法
国語漢字・語句・読解本文中から解答の根拠を探す
数学計算・方程式・関数・図形苦手単元の基本問題を繰り返す
英語単語・文法・英文読解短い英文から読み直す
理科基本用語・実験・計算実験の目的と結果を説明する
社会地理・歴史・公民用語と出来事の関係を整理する

※この表は学習塾BONDSからの学習提案で、愛媛県高校入試の出題頻度を示すものではありません。

国語・数学・英語・理科・社会の5教科について、11月に復習したい内容と勉強方法をまとめた図

英語・数学は積み重ねのある単元から復習

英語と数学は、前に習ったことが次の単元につながりやすい教科です。

数学では、計算や方程式の力が多くの単元を支えています。

計算に不安があるなら、短い時間でもいいので基本問題を繰り返しましょう。関数や図形が苦手な人は、基本問題が解けるようになってから応用に進めば大丈夫です。

英語は、長文が読めない原因を見きわめるところから始めます。

単語が分からないのか、文法があいまいなのかによって、やるべき復習は違ってきます。

また、愛媛県の学力検査には英語の聞き取り問題もあるので、教科書の音声などで英語を聞く時間も取り入れておきましょう。

国語は読解の根拠を確認する

国語の読解問題は、なんとなく答えを選ばず、本文のどこに根拠があるのかを確かめるのがポイントです。

たとえば登場人物の気持ちを問われたら、その人物の言葉や行動、まわりの様子を描いた部分に注目します。

答え合わせのときに、根拠になった部分へ線を引いておくのもいい方法です。

また、愛媛県の国語の学力検査には作文が含まれます。

自分の考えを短い文章にまとめる練習も、少しずつ始めておきましょう。

理科・社会は基本事項と資料問題を組み合わせる

理科と社会は、用語を覚えるだけでは不十分です。

習った内容を説明したり、資料を読み取ったりする練習も欠かせません。

理科では、実験の目的・結果・そこから分かることを整理しておきましょう。

電流の問題なら、公式を覚えるだけでなく、回路図を見て実際に計算できるかまで確認します。

社会では、出来事や制度をつなげて覚えるのがコツです。

歴史なら「なぜその出来事が起こったのか」、地理なら「なぜその地域でその産業が発達したのか」を考えてみてください。

グラフや地図、統計資料を使った問題にも取り組んでおきましょう。

どの教科にも共通して言えるのは、覚えた知識を、問題の中で使えるようにすることです。

5.11月の期末テストと受験勉強をどう両立する?

期末テスト前は学校の学習を優先する

学校によって時期は違いますが、11月から12月にかけて期末テストがある学校もあります。

調査書点には中3の評定も含まれるので、定期テストや日々の授業はおろそかにできません。

テストの2週間前からは、学校のワークや提出物、試験範囲の復習を中心にするのがおすすめです。

とはいえ、受験勉強を完全に止める必要はありません。計算・英単語・漢字など、短い時間でできる基礎練習は続けておきましょう。

テスト勉強も入試対策につながる

期末テストで勉強する内容は、高校入試に向けた基礎づくりにもなります。

たとえば期末テストの数学で二次関数を復習すれば、それは入試の準備でもあります。英語の文法や、理科・社会の基本事項も同じです。

「定期テストの勉強」と「受験勉強」を、まったく別のものとして考えなくても大丈夫です。

テスト後は苦手分野の復習へ切り替える

期末テストが終わったら、受験勉強の時間を少しずつ増やしていきます。

答案が返ってきたら間違えた問題を確認し、苦手な単元を整理しましょう。そのうえで、中1・中2の復習や、入試に向けた問題演習に取り組みます。

時期勉強の中心並行して続けること
テスト2週間前~当日試験範囲の復習、学校ワーク、提出物計算・英単語・漢字などの基礎練習
テスト後~12月苦手単元の復習、中1・中2の総復習テストの解き直し
期末テスト前は学校ワークや試験範囲を優先し、テスト後は答案分析と苦手単元の復習へ切り替える比較図

勉強時間の配分は、学校の予定や教科ごとの理解度に合わせて調整してください。

今治市・大西町周辺の中学生も、自分の学校のテスト日程を確認しながら計画を立てていきましょう。

6.12月から入試本番まで、どう勉強を進める?

11月に苦手分野を整理できたら、12月からは少しずつ実戦的な学習に移っていきます。

次の表は、学習塾BONDSがおすすめする学習計画の一例です。

時期学習の重点到達目標
11月苦手分析・基礎復習優先課題を明確にする
12月5教科の基礎固め基本問題を自力で解く
1月総合問題・過去問演習問題形式と時間配分に慣れる
2月実戦演習・弱点補強得点の安定を目指す
3月初旬最終確認・体調管理落ち着いて本番を迎える

※これは学習塾BONDSの学習計画例で、公的機関が定めた学習スケジュールではありません。

11月の苦手分析、12月の基礎固め、1月の過去問演習、2月の弱点補強、3月の最終確認を示すロードマップ

12月は苦手単元の復習と基礎の定着

11月に見つけた課題を、12月のうちに一つずつ減らしていきましょう。

冬休みに入るまでに、5教科それぞれの基本問題を自力で解ける状態に近づけるのが目標です。

「今週は数学の一次関数と英語の不定詞を復習する」というように、やることを具体的に決めておくと動きやすくなります。

冬休みからは総合問題や過去問にも挑戦する

基礎がある程度固まってきたら、いくつかの単元を組み合わせた総合問題や過去問にも挑戦してみましょう。

過去問は、点数を確かめるためだけに解くものではありません。

問題の形式や時間配分に慣れたり、自分の苦手に気づいたりするためにも役立ちます。

間違えた問題は解き直し、必要なら基本問題まで戻りましょう。

2月以降は時間配分と解き直しを重視する

2月は、出願や志願変更の手続きもある時期です。

勉強のほうでは、本番と同じ制限時間で問題を解いて、時間配分を確認しておきましょう。

時間が足りなくなりがちな教科は、解く順番を工夫したり、難しい問題に時間をかけすぎないようにしたりと、対策を考えておきます。

あわせて、これまで間違えた問題を中心に復習し、苦手を減らしていきましょう。

3月に入ったら、新しい内容を無理に詰め込むより、基本事項の最終確認と体調管理を優先します。

生活リズムも、試験当日に合わせて少しずつ整えていけると安心です。

7.まとめ|11月は「何を勉強するか」を決めて動き出そう

中学3年生の11月は、高校入試に向けて勉強のやり方を見直す大切な時期です。

最後に、今回の内容をふり返っておきましょう。

  • 模試や定期テストから苦手分野を見つける
  • 中1・中2の基礎に不安があれば、そこまで戻って復習する
  • 間違えた問題を自力で解けるまで練習する
  • 期末テストと受験勉強を両立する
  • 12月から入試本番までの学習計画を立てる

最初から完璧な計画を作ろうとしなくて大丈夫です。

まずは、今週中に復習したい単元を3つ書き出してみましょう。

そしてその中から1つ選んで、今日の勉強で取り組んでみてください。

保護者の方へ

受験期は、お子さんだけでなく保護者の方も不安を感じやすい時期です。

声をかけるときは、「今日は何時間勉強したの?」だけでなく、「今日はどの問題ができるようになった?」と、勉強の中身にも目を向けてみてください。

できるようになったことを一緒に確かめると、本人も次の課題を考えやすくなります。

入試日程を家族で共有したり、生活リズムを整えるのを手伝ったりすることも、大きな支えになります。

学習塾BONDSが大切にしているのは、「分かる」で終わらせず、「自分で解ける」「できる」までつなげることです。

受験勉強も同じで、苦手を一つずつ確かめながら、できる問題を少しずつ増やしていくことが力になります。

11月からの毎日の積み重ねが、入試本番への準備につながっていきます。


参考資料・出典

愛媛県教育委員会

文部科学省

※入試制度・日程は2026年11月6日時点の公表資料に基づいています。学校・学科別の選抜条件や最新の変更情報は、愛媛県教育委員会の公式発表をご確認ください。学習の優先順位や月別の計画は、学習塾BONDSによる提案です。

投稿者プロフィール

ikeda

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