愛媛県高校入試の内申点は中1から|135点の仕組みと今からできること

「内申点って、中3の成績だけで決まるんじゃないの?」

「中1の通知表があまり良くなかったけど、入試に響くのかな」

「定期テストで何点取れば、評定4や5になるんだろう」

高校入試が気になり始めると、こんな疑問が浮かんでくるものです。BONDSでも、生徒や保護者の方からよく同じ質問を受けます。

特に中1・中2のうちは、「受験はまだ先。中3になってから頑張ればいい」と思っている人も多いかもしれません。けれども愛媛県の県立高校入試では、中1・中2の成績も、中3と同じ重さで入試に使われています。

この記事では、今治市の学習塾BONDSが、愛媛県教育委員会などの一次資料をもとに、次のことを順番にお伝えします。

  • 中1・中2の成績が、高校入試にどう関係するのか
  • 135点という満点は、どう計算されるのか
  • 調査書点が、一般入試でどう使われるのか
  • 通知表の評定は、どんな考え方で付けられるのか
  • 学年ごとに、今から何をすればいいのか

なお、一般に「内申点」と呼ばれるものは、県の入試資料では「調査書点」と書かれています。この記事でも、制度の説明では「調査書点」という言葉を使います。

1.愛媛県の高校入試では、中1・中2の成績も入ります

いちばん大切なことから確認しましょう。令和8年度の愛媛県県立高校一般入試では、中1から中3までの3年間の評定を合計したものが調査書点になり、その満点は135点です。

学年計算満点
中学1年9教科 × 545点
中学2年9教科 × 545点
中学3年9教科 × 545点
3年間の合計45 + 45 + 45135点

3つの学年は、そのまま合計されます。「中3の成績だけ2倍」といった学年ごとの傾斜はありません。

つまり、中1・中2の2年間だけで最大90点。135点のうち3分の2は、中3になる前に積み上がっていることになります。中1・中2の毎日の授業や定期テストは、もう高校入試とつながっているのです。

とはいえ、「中1の成績が良くなかったから、志望校はもう無理」という意味ではありません。愛媛県の一般入試は、調査書点だけで合否が決まる仕組みではないからです。この点は、後ほど詳しくお話しします。

出典:愛媛県教育委員会「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」

2.対象は5教科ではなく、9教科です

調査書点についてもう一つ大切なのが、9教科すべてが対象になることです。国語・社会・数学・理科・英語の5教科に加えて、音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科も、同じ「5点満点の1教科」として数えられます。

実際に計算してみましょう

たとえば、ある学年の評定が次のようだったとします。

教科国語社会数学理科英語音楽美術保体技家
評定443443444

合計すると、4+4+3+4+4+3+4+4+4=34点。これを中1・中2・中3の3学年分足したものが調査書点で、最大で135点になります。

「実技4教科は2倍」は、愛媛県の計算方法ではありません

入試についてネットで調べていると、「実技4教科は2倍になる」「中3の内申点は2倍になる」といった説明を見かけることがあります。けれども、内申点の計算方法は都道府県によって違います。

令和8年度の愛媛県県立高校一般入試では、3年間の必修教科の評定をそのまま合計して135点満点です。入試情報を調べるときは、「どの県の、何年度の制度なのか」まで確かめるようにしましょう。

出典:愛媛県教育委員会「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」

3.調査書点は、高校入試でどう使われる?

「135点の調査書点が、当日の点数にそのまま足されるの?」と思った人もいるかもしれません。実は、愛媛県の一般入試はそこまで単純ではありません。

まず前提として、令和8年度の全日制一般入試の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各50点・合計250点満点です(理数科・総合学科は傾斜配点を行う場合があります)。そのうえで、合格者は第1選抜、第2選抜の順に決まります。

第1選抜|募集人員の70%程度

第1選抜は、次の流れで行われます。対象は、その学科を第1志望にしている人です。

  1. 調査書点が、上位から数えて募集人員の90%程度以内に入っている
  2. そのうえで、調査書の記録や面接・実技テストの結果が良好である
  3. 条件を満たした人の中から、学力検査の成績が高い順に募集人員の70%程度を選ぶ

ここで気をつけたいのが「90%」の意味です。これは「志願者の上位90%」ではなく、募集人員を基準にした範囲です。たとえば募集人員が100人なら、調査書点が上位およそ90人以内にいるかどうかが、一つの目安になります。

第2選抜|募集人員の30%程度

第1選抜で選ばれなかった人全員を対象に、次の3つを点数にして選抜します。

  • A:学力検査の成績
  • B:調査書点
  • C:調査書の学習の記録以外の記録、面接・実技テストなどの評価

A・B・Cの合計は500点満点です。それぞれの比率は、Aが3〜6、BとCが2〜4の範囲で合計10になるよう、各高校が学科ごとに決めて事前に公表します。

実施要項に載っている普通科の算出例(A:B:C=6:2:2)では、次のように換算されます。

評価内容換算後の満点
A学力検査(250点)300点
B調査書点(135点)100点
Cその他の記録・面接など100点
合計500点

ただし、これはあくまで一例です。すべての高校・学科が6:2:2というわけではないので、志望校の比率は、その年度に公表される資料で必ず確認してください。

内申点と当日点、どちらも大切

ここまで見てくると、「内申点だけで合否が決まる」わけでも、「当日に点を取れば内申点は関係ない」わけでもないことが分かります。

普段の学校での学習をこつこつ積み重ねること。そして、入試本番に向けて5教科の学力を伸ばすこと。愛媛県の入試では、その両方が見られています。

出典:愛媛県教育委員会「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」「令和8年度県立学校入学者選抜等関連情報」

※高校入試の制度は年度によって変わることがあります。受検する年度の最新資料をご確認ください。

4.通知表の「5・4・3」はどうやって決まる?

では、調査書点のもとになる評定は、どんな考え方で付けられているのでしょうか。今の中学校では、各教科の学習状況を次の3つの観点から評価しています。

  1. 知識・技能:学んだ知識や技能が身についているか
  2. 思考・判断・表現:身につけた知識や技能を使って考え、判断し、自分の考えを表現できるか
  3. 主体的に学習に取り組む態度:粘り強く取り組み、自分の学習を振り返りながら、やり方を調整しようとしているか

評定は、この3観点の評価をまとめて付けるものです。そのため、「定期テストで90点なら必ず5」とは言えませんし、「ワークを全部出したから必ず4」とも言えません。テストの点数も提出物も大切な材料ですが、学校や教科の評価規準にもとづいて、学習の様子が総合的に評価されます。

「主体的な態度」は、提出物のことだけではありません

特に誤解されやすいのが3つ目の観点です。「ノートをきれいに書く」「ワークを期限までに出す」ことだけを指すわけではありません。文部科学省は、知識や技能を身につけるために粘り強く取り組む中で、自分の学習を調整しようとしているかどうかも含めて評価するとしています。

たとえば、数学のテストで間違えた問題があったとします。答えを書き写して終わりにするのか、それとも「なぜ間違えたんだろう?」と原因を考えて、もう一度自分で解いてみるのか。この「振り返って、直す」習慣は、学校の評価のためだけでなく、本当の学力を伸ばすうえでも欠かせません。

出典:文部科学省
「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」(2019年3月29日)
国立教育政策研究所
「学習評価の在り方ハンドブック(小・中学校編)」

5.中1・中2から意識したい5つのこと

では、中1・中2のうちから何をすればいいのでしょうか。「内申点を上げるテクニック」を探すよりも、毎日の学習を整えることがいちばんの近道です。

① 9教科すべての授業を大切にする

調査書点に入るのは9教科です。入試が近づくとどうしても5教科に目が向きますが、音楽・美術・保健体育・技術家庭も同じ重さで数えられます。どの授業にも、きちんと向き合いましょう。

② テスト直前だけの勉強にしない

テストの1週間前になって、学校のワークを慌てて終わらせていませんか。普段から少しずつ進めておけば、テスト前は苦手な問題や間違えた問題の解き直しに時間を使えます。

③ ワークは「終わった」より「できる」を目指す

大切なのは、何ページやったかではなく、自分で解けるようになったかです。○が付いた問題よりも、△や×が付いた問題にこそ時間をかけましょう。

④ 間違えた原因を考える

公式を覚えていなかったのか、問題文を読み違えたのか、途中式を省いて計算ミスをしたのか、英単語のつづりがあいまいだったのか。同じ×でも原因はさまざまです。原因が分かれば、次に何をすればいいかも自然と見えてきます。

⑤ テストが返ってきたら振り返る

点数を見て終わりにせず、「どこで間違えた?」「勉強を始めた時期はよかった?」「次は何を変える?」の3つを考えてみましょう。それだけで、次のテストへの向き合い方が変わってきます。

6.中1・中2の内申点が低かったら、もう遅い?

ここまで読んで、「中1の成績、あまり良くなかったな……。もう遅いのかな」と不安になった人もいるかもしれません。

たしかに、すでに付いた評定を今から変えることはできません。でも、過去の評定だけで高校入試の結果が決まるわけでもありません。状況を3つに分けて考えてみましょう。

項目今からどう考える?
すでに付いた評定今からは変えられない
これからの学習と評定今日から取り組める
入試本番に向けた学力これから伸ばせる

先ほど見たとおり、愛媛県の一般入試では、調査書だけでなく学力検査なども選抜に使われます。「中1の内申点が低かった=志望校をあきらめる」と考える必要はありません。大切なのは、これから何を変えられるかに目を向けることです。

たとえば数学が苦手なら、「中1の計算 → 方程式 → 比例・反比例 → 中2の式の計算・連立方程式」と順番にさかのぼって、どこから理解があいまいになったのかを確かめてみてください。必要なら中1の内容まで戻る。それも立派な受験勉強です。

7.今治市の中学生が、学年別に今からできること

高校入試の準備は、中3になった瞬間に始まるものではありません。中1・中2で身につけた内容の上に、中3の学習が積み上がっていきます。

中学1年生|まずは学習習慣をつくる

「授業 → 家庭学習 → 定期テスト → 振り返り」というサイクルを作ることから始めましょう。特に英語と数学は、中1の内容が中2・中3の土台になります。分からないところは、早めに解決しておくのが鉄則です。

中学2年生|苦手を中3に持ち越さない

学習内容が一気に難しくなり、苦手教科がはっきりしてくる時期です。「どこから分からなくなったのか」を今のうちに確かめ、苦手を一つでも減らしておきましょう。それが、中3での負担を軽くすることにつながります。

中学3年生|学校の勉強と入試対策を両立する

学校の授業、定期テスト対策、そして入試対策。この3つを並行して進める1年です。だからこそ、「分かったつもり」で終わらせないことが何より大切になります。

BONDSが大切にしている「分かる → 解く → できる」

学習塾BONDSでは、「分かる → 解く → できる」という流れを大切にしています。説明を聞いて理解し、次に自分の手で問題を解く。間違えたら原因を確かめて、もう一度解く。そして最後は、何も見ずに自分の力で解ける状態にする。この繰り返しが、定期テストにも高校入試にも通用する学力をつくっていくと考えています。

8.まとめ|愛媛県の内申点は、中1からの3年間の積み重ね

最後に、今回のポイントを整理しておきます。令和8年度の愛媛県県立高校一般入試では、

  • 中1・中2・中3の評定が、同じ重さで調査書点に入る
  • 対象は実技4教科を含む9教科で、1学年45点・3年間で135点満点
  • 合否は調査書点だけでなく、学力検査や面接なども使って決まる

という仕組みになっています。

中1・中2のみなさんは、「高校入試はまだ先」と考えずに、まずは今の授業や定期テストを大切にしてください。その一つひとつが、もう入試の一部です。

そして中3のみなさんや、これまでの成績に不安がある人も、過去の数字だけを見てあきらめる必要はありません。今、自分はどこまで分かっているのか。どこから分からなくなったのか。次に何をできるようにするのか。それを一つずつ確かめていけば、力はまだまだ伸ばせます。

学習塾BONDSでも、一人ひとりの理解度を確かめながら「分かる → 解く → できる」を繰り返し、自分で学習を進められる力を育てていきます。「何から手をつければいいか分からない」という人は、どうぞ気軽にご相談ください。

参考資料・出典

※高校入試の制度は、年度によって変更されることがあります。受検する年度の最新情報は、愛媛県教育委員会が公表する実施要項・募集要項でご確認ください。

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ikeda

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