愛媛県高校入試|中3秋から何を始める?受験勉強の進め方

「夏休みに思ったほど受験勉強ができなかった……」

「部活動が終わって、いよいよ受験勉強を始めたいけれど、何から手をつければいいの?」

「実力テストの点数がなかなか上がらない。このままで志望校に届くのだろうか?」

中学3年生の秋になると、このような不安を感じる生徒や保護者の方も多いのではないでしょうか。

周りが少しずつ受験モードになってくると、「もう秋だから遅いのでは?」と焦ってしまうかもしれません。

しかし、秋からでも、現在の学力を確認して優先順位を決めれば、まだ取り組めることはたくさんあります。

大切なのは、焦って新しい問題集を何冊も買ったり、いきなり難しい入試問題ばかり解いたりすることではありません。

まずは、「今、何ができていて、何ができていないのか」を知ることです。

この記事では、2027年度(令和9年度)の愛媛県高校入試を見据えて、中学3年生が秋から「何を」「どの順番で」勉強すればよいのかを具体的に紹介します。

今治市、特に大西町周辺で高校受験を控えている中学3年生と保護者の方も、これからの学習計画を考える参考にしてください。


1.「もう秋だけど間に合う?」まず現在地を確認しよう

秋からの受験勉強で最初にしてほしいことは、問題集を買うことでも、過去問を何年分も解くことでもありません。

最初にするのは、自分の現在地を確認することです。

夏休みに十分できなくても、全部やり直さなくていい

夏休みが終わって焦り始めると、

「中1から全部復習しないと」

「受験用の問題集を新しく買わないと」

「早く過去問を解かないと」

と考えてしまいがちです。

しかし、入試までの時間には限りがあります。

例えば数学なら、

  • 正負の数の計算はできる
  • 方程式もだいたいできる
  • 比例・反比例が少し不安
  • 一次関数が苦手
  • 図形の証明がよく分からない

という生徒がいたとします。

この場合、中1の最初からすべて勉強し直す必要はありません。

できる単元は短時間で確認し、「少し復習すればできそうな単元」と「苦手な重要単元」に時間を使う方が効率的です。

実力テストは「合計点」だけを見ない

例えば、学校で行われる「各教科100点・5教科500点満点」の実力テストで250点だったとします。

英語45点
数学35点
国語65点
理科50点
社会55点

だった場合、「250点だった」で終わらせてはいけません。

数学35点なら、

「計算で間違えているのか」

「関数が分からないのか」

「図形が苦手なのか」

まで確認します。

英語45点なら、

「単語が分からない」

「文法問題で間違える」

「長文を最後まで読めない」

「聞き取りが苦手」

など、原因を細かく分けていきます。

すると、次に何を勉強すればよいのかが見えてきます。

受験勉強では、「何時間勉強したか」だけでなく、「何ができるようになったか」を大切にしてください。


2.愛媛県高校入試の仕組みと2027年度の日程

秋からの勉強計画を立てる前に、愛媛県の県立高校入試について知っておきましょう。

一般選抜は5教科250点満点

直近の令和8年度愛媛県県立高校一般入学者選抜では、全日制の学力検査は原則として、

国語・社会・数学・理科・英語の5教科

で行われ、各教科50点、合計250点満点です。

また、調査書点は、中1から中3までの必修教科の評定の合計で135点満点となっています。

分かりやすくすると、

9教科×5段階×3年間=135点

です。

つまり、愛媛県の県立高校入試では、入試当日の学力検査だけを考えればよいわけではありません。

中1・中2の評定はすでに決まっています。だからこそ中3の秋以降も、学校の授業や定期テスト、日々の学習に丁寧に取り組むことが大切です。

愛媛県の一般選抜には第1選抜・第2選抜がある

愛媛県の一般入学者選抜では、直近の令和8年度制度で「第1選抜」と「第2選抜」が設けられています。

第1選抜では、調査書点が募集人員の上位90%程度以内にある生徒のうち、調査書の記録や面接等が良好な生徒を対象に、学力検査の成績上位者から募集人員の70%程度を選抜します。

第2選抜では、第1選抜で選抜されなかった生徒を対象に、学力検査、調査書点、調査書の学習の記録以外の記録や面接等を利用して選抜します。

このことからも、愛媛県の高校入試では、「入試本番の点数」と「中学校での学習の積み重ね」の両方が大切だと分かります。


※上記の選抜方法は、2026年9月26日現在で確認できる「令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」に基づいています。2027年度(令和9年度)については、正式な実施要項が公表された後、最新情報を確認してください。

2027年度の入試日はすでに決まっています

愛媛県教育委員会が2026年5月15日に公表した令和9年度入学者選抜の日程は次のとおりです。

選抜日程
特色入学者選抜2027年1月29日(金)
一般入学者選抜2027年3月4日(木)・5日(金)
一般選抜・追検査2027年3月12日(金)
合格発表2027年3月18日(木)

2027年度も、全日制の一般入学者選抜では国語・社会・数学・理科・英語の5教科の学力検査が実施されることが公表されています。

特色入学者選抜を考えている生徒は、一般選抜より約1か月早く本番を迎えます。

そのため、志望校や受験方法によって、秋からの準備も少し変わってきます。


3.中3秋に最初にやるべき3つのこと

では、今日から具体的に何を始めればよいのでしょうか。

①志望校と現在の学力を確認する

まず、「どの高校を目指すのか」を考えます。

まだ1校に決められなくても構いません。

そのうえで、

  • 学校の成績
  • 実力テスト
  • 模試
  • 得意教科
  • 苦手教科

などから現在の学力を確認します。

ただし、1回の模試や実力テストだけで「もう無理だ」と判断する必要はありません。

結果は、志望校をあきらめるためではなく、「これから何を勉強するか」を決める材料として使います。

②苦手単元を3段階に分ける

5教科の単元を、

A:自力でできる
B:少し復習すればできそう
C:苦手・ほとんど分からない

の3段階に分けてみましょう。

例えば数学なら、

計算……A
方程式……A
比例・反比例……B
一次関数……C
確率……B
図形……C

というように分類します。

秋にまず優先したいのはBです。

少し復習すればできる問題は、比較的短期間で得点につながる可能性があります。

その後Cの中から、他の単元の土台になるものや、今後の学習に必要な単元を優先して戻ります。

例えば一次関数が分からないままでは、その後の関数学習でも困る可能性があります。

「苦手だから全部やる」ではなく、「どこから戻れば解けるようになるのか」を考えることがポイントです。

③問題集を増やしすぎない

秋になると、書店には高校受験用の問題集がたくさん並びます。

新しい教材を見ると、「これもやった方がいいのでは?」と思うかもしれません。

しかし、問題集を何冊も途中まで進めるより、今持っている教材で自力で解ける問題を増やすことを優先しましょう。

間違えた問題に印をつけ、数日後にもう一度解く方法も効果的です。


4.【5教科別】秋から何を勉強すればいい?

ここからは、5教科それぞれについて秋から意識したい勉強を見ていきます。

教科秋から重点的に取り組みたいこと
英語単語・基本文法・長文・英作文・リスニング
数学計算・方程式・関数・図形などの弱点
国語漢字・語句・読解・作文
理科基本事項・計算・実験・グラフ
社会基本用語・地図・年表・統計資料・グラフ

英語|単語・文法を土台に4技能を鍛える

英語が苦手な生徒の場合、長文問題だけをたくさん解いても、単語や基本文法が分からなければなかなか読めません。

まずは、

英単語→基本文法→短い英文→長文

と段階を踏んでいきます。

例えば毎日、

  • 英単語を10〜20個確認
  • 文法問題を数問
  • 短い英文を読む
  • 英語を聞く時間を作る

といった学習を続けます。

愛媛県の直近の一般選抜では、英語はリスニングを含めて60分です。

リスニングは直前にまとめて練習するより、秋から短時間でも継続して英語を聞く習慣を作っておくとよいでしょう。

数学|「どこから分からなくなったか」を探す

数学は積み重ねの影響が大きい教科です。

例えば中3の二次方程式が苦手でも、原因が中1の方程式や中2の式の計算にある場合があります。

分からない問題が出てきたら、

「この問題を解くためには、どの単元が必要なのだろう?」

と考えてみてください。

必要なら中1・中2まで戻ります。

難しい問題を何度も眺めるより、原因となっている単元まで戻った方が理解につながることがあります。

国語|読解だけでなく作文対策も

国語は「何を勉強すればいいのか分からない」となりやすい教科です。

まず取り組みやすいのは、

漢字・語句+読解問題

です。

読解問題を解いた後は、正解・不正解だけで終わらせず、

「答えの根拠は本文のどこにあるのか」

まで確認します。

さらに愛媛県の直近の一般選抜では、国語45分とは別に作文25分が設定されています。

そのため、秋から少しずつ、

  • 自分の考えをまとめる
  • 理由を添えて書く
  • 決められた時間内で文章を書く

といった練習もしておきたいところです。

理科|暗記だけで終わらせない

理科は用語を覚えるだけでは十分ではありません。

例えば、

  • 電流
  • 密度
  • 化学変化と質量
  • 力
  • グラフや表を使った問題

などでは、知識を使って考えたり計算したりする力も必要になります。

まず基本事項を確認し、その後に問題演習へ進みましょう。

社会|用語と資料をセットで学ぶ

社会も「用語を覚えれば終わり」ではありません。

地理なら地図や統計資料、歴史なら年表や資料、公民ならグラフや社会の仕組みなどを組み合わせて学習します。

例えば「人口」という言葉を覚えるだけではなく、人口構成のグラフを見て何が読み取れるのかまで確認します。

覚える→問題を解く→資料で確認する→間違えた内容を覚え直す

という流れを作りましょう。


5.秋の受験勉強で避けたい5つのNG

一生懸命勉強していても、やり方によっては時間がかかるわりに成果につながりにくいことがあります。

NG① いきなり難しい問題ばかり解く

受験勉強だからといって、難問ばかり解く必要はありません。

基礎が不十分なら、

基礎→標準→入試問題

と段階を踏んでいきます。

NG② 過去問を解いて点数だけ確認する

過去問で大切なのは、「何点だったか」だけではありません。

間違えた原因を、

知識不足/解き方を忘れた/時間不足/ケアレスミス

などに分けてみましょう。

原因が分かれば、次にするべき勉強も見えてきます。

NG③ 問題集を増やしすぎる

新しい教材を増やす前に、今使っている教材で解けない問題を減らします。

NG④ 得意科目ばかり勉強する

得意科目は解けるので勉強しやすいものです。

一方、苦手科目は時間がかかります。

得意科目を伸ばしながら、苦手科目も少しずつ改善するバランスを意識します。

NG⑤ 睡眠時間を削る

「受験生だから夜遅くまで勉強しなければ」と考える必要はありません。

夜更かしによって翌日の学校の授業に集中できなくなれば、かえって効率が下がります。

受験勉強は何か月も続きます。

無理な計画ではなく、継続できる生活リズムを作ることが重要です。


6.平日と休日、どんなスケジュールで勉強する?

「何を勉強するか」が決まったら、次は「いつ勉強するか」です。

もちろん、全員が同じ時間勉強する必要はありません。

部活動、学校行事、習い事、通塾などによって生活は違います。

ここでは一例として、18時頃に帰宅する場合を考えてみます。

平日の学習例

18:00 帰宅・夕食・休憩
19:00 学校の宿題・提出物
19:30 数学または英語
20:20 休憩
20:30 理科または社会
21:10 英単語・漢字など
21:30 間違えた問題の確認
22:00 終了

これはあくまで一例です。

大切なのは「数学を50分する」と決めるだけではなく、

「今日は一次関数のグラフ問題を自力で解けるようにする」

のように、その日の目標を決めることです。

休日は「まとまった学習+1週間の復習」

休日は、

午前:英語・数学など集中して考える科目

午後:理科・社会+問題演習

夜:暗記+1週間で間違えた問題の解き直し

という組み方もできます。

「今日は8時間勉強する」と時間だけを目標にするより、

「今日できるようにすることを3つ決める」

という方法もおすすめです。


7.9月から入試本番まで、どう勉強を進める?

最後に、2027年度愛媛県高校入試の日程を踏まえて、秋から本番までの流れを整理します。

9〜10月|基礎確認と弱点発見

この時期は、中1・中2を含めた苦手単元を確認します。

まずは1年分の過去問を「どんな問題が出るのかを見る」という目的で確認してみるのもよいでしょう。

ただし、点数だけで判断する必要はありません。

この時期の目的は、入試問題を知り、自分に足りない力を見つけることです。

11〜12月|標準問題・入試レベルへ

基礎が固まってきた単元から、標準問題や入試レベルの問題へ進みます。

ここでは、

「知っているのに使えない」

「時間があれば解ける」

といった課題も見つけていきます。

冬休み|過去問演習を本格化

冬休み頃からは過去問を使った実戦的な練習を増やします。

解く→丸付け→原因分析→戻って復習→もう一度解く

までを一つのセットにします。

1月29日|特色入学者選抜

2027年度の特色入学者選抜の学力検査等は、1月29日(金)に実施予定です。

特色入学者選抜を考えている生徒は、一般選抜より早く準備を仕上げる必要があります。

志望校・学科がどのような検査を行うのか、正式な募集要項等で早めに確認しておきましょう。

2月|一般選抜へ向けた実戦演習

2月に入ったら、本番を意識した演習を増やします。

直近の一般選抜では、

国語45分+作文25分
理科50分
社会50分
数学50分
英語60分(リスニングを含む)

という試験時間でした。

そのため、この時期には「問題が解けるか」だけではなく、時間内に解けるかも確認します。

3月4日・5日|一般入学者選抜

2027年度の一般入学者選抜は、3月4日(木)・5日(金)です。

直前期になったら、新しい問題集を増やすより、これまで間違えた問題や覚えきれていない内容を確認します。

「まだできないこと」ばかりを見るのではなく、秋からできるようになったことも確認しながら最後の調整をしていきましょう。


8.保護者が秋からできる受験サポート

高校入試が近づいてくると、受験生本人だけでなく、保護者の方も不安になる時期です。

「もっと勉強した方がいいのでは?」
「この成績で志望校は大丈夫?」
「家ではどこまで声をかければいい?」

そんな気持ちになることもあるでしょう。

しかし、中学3年生の秋からは、保護者が勉強そのものを細かく管理するよりも、子どもが落ち着いて受験勉強を続けられる環境を整えることが大切です。

「勉強しなさい」より、学習内容に目を向ける

例えば、

「勉強してるの?」

「その点数で大丈夫?」

「もっと勉強しないと」

だけではなく、

「今はどこを勉強しているの?」

「次は何をできるようにする予定?」

「困っているところはない?」

と聞いてみる方法があります。

結果だけではなく、本人が何を改善しようとしているのかにも目を向けてみてください。

テストは「次の勉強を決める材料」に

実力テストや模試の点数が下がると、保護者の方も心配になると思います。

しかし、そこで大切なのは「なぜ下がったのか」です。

例えば数学が10点下がっていても、図形の問題で多く失点しているのであれば、次にすることは「もっと勉強しなさい」と言うことではなく、図形のどこでつまずいているのかを確認することです。

テストを評価だけで終わらせず、次の学習計画を決める資料として活用しましょう。

家庭では「勉強しやすい環境」を

保護者の方がすべての問題の解き方を教える必要はありません。

  • スマートフォンを使う時間を話し合う
  • 勉強する場所を整える
  • 睡眠時間を確保する
  • 食事など生活面を支える
  • 困ったときに相談できるようにする

こうしたサポートも大切です。

高校受験は本人が挑戦するものですが、安心して勉強できる環境は大きな支えになります。


まとめ|秋から大切なのは「全部やる」ことではありません

中学3年生の秋になると、「もう時間がない」と焦ってしまう生徒もいると思います。

しかし、焦って問題集を何冊も増やしたり、難しい問題ばかり解いたりする必要はありません。

秋から意識したいのは、

現在地を知る
→苦手を見つける
→優先順位を決める
→基礎を固める
→入試問題へ進む
→過去問で実戦力をつける

という流れです。

そして、今日からできることを一つ始めてみてください。

例えば、

「英単語を10個覚える」

「数学の計算問題を1ページ解く」

「実力テストで間違えた問題を3問解き直す」

これも立派な受験勉強のスタートです。

学習塾BONDSでは、ただ問題の解き方を覚えるのではなく、「分かる→解く→できる」を繰り返しながら、自分で学習を進められる力を身につけることを大切にしています。

今治市、特に大西町周辺の中学3年生の皆さんも、周りと比べて焦るのではなく、

「昨日できなかったことを、今日は一つできるようにする」

ことから始めてみてください。

その積み重ねが、これからの受験勉強につながっていきます。

「何から始めればいいか分からない」

「自分に合った受験勉強の計画を立てたい」

という中学3年生・保護者の方は、学習塾BONDSまでお気軽にご相談ください。


参考資料・出典

本記事の愛媛県県立高校入試に関する日程・制度等は、愛媛県教育委員会が公表している情報をもとに作成しています。

出典:愛媛県教育委員会「令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜」

令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜|愛媛県教育委員会

最終更新:2026年9月
本記事は、2026年9月時点で愛媛県教育委員会から公表されている資料をもとに作成しています。2027年度(令和9年度)入試の詳細については、今後公表される最新の実施要項・各高校の募集要項等をご確認ください。

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