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高校選びは偏差値だけでいい?愛媛県の中3生が確認したいポイント

高校選びは偏差値だけでいい?愛媛県の中学3年生が確認したい5つのポイント

「志望校って、偏差値で決めていいのかな?」

「今の成績で受かりそうな高校を選ぶのが正解?」

「入ってから後悔しないために、何を見ておけばいいんだろう?」

中学3年生の秋。模擬試験の結果が返ってきたり、学校で進路の面談があったりして、こんなことを考え始めた人も多いのではないでしょうか。

偏差値は、今の学力をつかみ、志望校にどれくらい手が届きそうかを考えるうえで大切な目安です。

ただ、その高校で何を学べるのか、自分に合った学校生活を送れるのかまでは、偏差値からは見えてきません。

高校は、合格したら終わりではありません。入学してからの3年間をどう過ごすか、卒業後にどんな道へ進むか。そこまで見据えて選びたいところです。

この記事では、偏差値だけで高校を選ばない方がよい理由、学科の違い、高校選びの5つのポイント、令和9年度(2027年度)の愛媛県立高校入試、今治地域の主な高校について解説します。

中学3年生はもちろん、これから進路を考える中学1・2年生や、保護者の方にも参考にしていただければと思います。

※入試制度・募集定員は、2026年10月31日時点で公表されている令和9年度の公式資料に基づいています。


1.高校選びは偏差値だけで決めていいの?

偏差値は「学力をはかる目安の一つ」

偏差値は、同じ模擬試験を受けた人たちの中で、自分の得点がどのあたりに位置するのかを表す数字です。

偏差値50なら、その模擬試験を受けた人たちの平均に当たります。

ただし、模擬試験によって受験者の集団や問題の難しさが異なるため、同じ生徒でも偏差値が変わることがあります。

また、「〇〇高校の偏差値」として紹介されている数字も、調査する会社や資料によって異なる場合があります。

そのため、偏差値はあくまで目安の一つ。模擬試験の判定や、学校の先生との進路相談なども合わせて考えていきましょう。

偏差値が高い高校ほど自分に合うとは限らない

例えば、こんな2人の中学生がいたとします。

Aさん:大学進学を考えていて、幅広い教科を学びたい

大学で何を専門に学ぶかはまだ決めていませんが、英語や数学などの勉強を続けたいと考えています。

Aさんなら、普通科などの教育課程や大学進学に向けた学習環境を調べるとよいでしょう。

Bさん:ものづくりやコンピューターに興味がある

機械を動かしたり、プログラミングを学んだりしてみたいと考えています。

Bさんなら、工業系の専門学科でどのような実習や専門科目を学べるのかを調べるとよいでしょう。

2人は、興味のある分野も高校で学びたいことも違います。

同じくらいの学力だったとしても、自分に合う学校が同じとは限りません。

偏差値だけでは分からない3つのこと

偏差値だけでは分からないこと確認したい内容
何を学べるか学科、授業、実習、選択科目
卒業後の進路大学進学、専門学校、就職など
どんな毎日を過ごすか校風、部活動、学校行事、通学時間

高校選びで大切なのは、「合格できそうか」と「その高校で学びたいか」の両方を考えることです。

文部科学省も、進路指導では偏差値だけに依存せず、生徒一人ひとりの能力・適性や興味・関心、進路希望などを踏まえることを重視しています。

参考:文部科学省「高等学校の入学者選抜について」(1993年)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/004/002/005.htm


2.高校によって学べる内容や卒業後の進路はどう違う?

高校には、普通科、専門学科、総合学科などがあります。

学科が違えば学ぶ内容も変わり、卒業後の進路にも違いが見られます。

普通科・専門学科・総合学科の特徴

学科主な学習内容興味・希望の例
普通科国語・数学・英語など、普通教科を中心に幅広く学ぶ大学進学を考えている、いろいろな分野を学びたい
工業系専門学科機械、電気、情報技術などの専門科目や実習ものづくりや技術に興味がある
商業系専門学科簿記、ビジネス、情報処理など経済やビジネス、情報に興味がある
農業系専門学科栽培、農業技術などの専門的な学習植物や農業などに興味がある
総合学科普通教科と専門的な科目を組み合わせて学ぶ興味を探しながら科目を選びたい

※実際の教育課程や選択科目は学校によって異なります。

学科によって卒業後の進路も違う

文部科学省の「令和7年度学校基本統計」では、2025年3月に卒業した全国の高校生の進路が、学科別にまとめられています。

学科大学・短大等専修学校等就職者
普通科71.8%16.7%6.1%
総合学科41.2%30.5%23.2%
商業科34.5%29.3%33.6%
工業科18.2%16.6%63.3%
農業科18.2%31.2%47.5%

※表の3区分のほかに「その他」の進路があります。「専修学校等」は専修学校・公共職業能力開発施設等の区分です。就職者に就職進学者は含まれません。

出典:文部科学省「高等学校卒業者の学科別進路状況」(令和7年度学校基本統計、2025年3月卒業者・全国)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shinkou/genjyo/021203.htm

普通科では大学・短大等へ進む人が多く、工業科では就職する人の割合が高いことが分かります。

一方で、商業科でも約3人に1人は大学・短大等に進学しています。

つまり、専門学科に進んだら大学に行けない、普通科に進んだら必ず大学へ行く、というわけではないのです。

なお、これは全国の統計であり、愛媛県や今治地域の各高校の進路実績ではありません。

実際の進学先や就職先は、各高校の学校案内や公式サイトで確かめてください。

将来の目標が決まっていない場合は?

中学3年生の時点で、将来の仕事が決まっていなくても構いません。

まずは、自分が好きなことや得意なことを思い浮かべてみましょう。

例えば、同じ「パソコンが好き」でも、プログラミングに興味があるのか、ビジネスで情報をどう生かすかに興味があるのかで、調べたい学科は変わってきます。

普通科の情報の授業、商業系の情報ビジネス科、工業系の情報技術科では、学ぶ内容が異なります。

学科の名前だけで決めず、実際にどのような授業があるのかを見比べてみてください。


3.後悔しない高校選びで確認したい5つのポイント

志望校を比べるときは、次の5つを順番にチェックしてみましょう。

① 興味のある授業や学科があるか

高校生活では、授業を受ける時間が多くを占めます。

だからこそ、自分が「面白そう」と思える内容を学べるかどうかは大きなポイントになります。

やってみよう

学校の公式サイトや学校案内で、学科ごとの授業科目、実習、選択科目を見てみましょう。

「英語をもっと勉強したい」「機械に触ってみたい」など、自分の興味を先に書き出しておくと比べやすくなります。

② 卒業後の進路に合っているか

高校を出たあとの道は、大学、短期大学、専門学校、就職とさまざまです。

大学進学を考えているなら、希望する大学の受験に必要な科目を学べるかどうかも大切です。

やってみよう

各高校の進路状況や教育課程を確認しましょう。

進学実績を見るときは、有名大学の合格者数だけでなく、卒業生全体がどのような進路を選んでいるかも参考にしてください。

③ 校風や部活動、学校生活が自分に合うか

高校生活は勉強だけではありません。

部活動や学校行事、友達との時間も大切な経験になります。

やってみよう

学校説明会や見学会に参加して、学校の雰囲気を感じてみましょう。

部活動を続けたい人は、希望する部活動があるかどうかに加えて、練習時間や活動日数も確認しておくとよいでしょう。

④ 3年間無理なく通えるか

通学時間は、家庭学習や部活動、睡眠時間にも関係します。

例えば、片道30分の高校と60分の高校では、往復で1日1時間の差があります。

年間200日通学すると仮定すると、1年間で約200時間の差になります。

あくまで計算上の例ですが、毎日の積み重ねは小さくありません。

やってみよう

自宅から学校までの時間、交通手段、乗り継ぎ、部活動後の帰宅時間を調べておきましょう。

今治市・大西町から通う場合は、電車やバスの本数、雨の日の通学方法も確認しておきたいところです。

⑤ 学費や教材費なども確認する

高校では、授業料のほかにも、制服、教材、通学定期、部活動、修学旅行などの費用がかかります。

専門学科では、実習に使う用品が必要になることもあります。

やってみよう

学校説明会の資料などで、入学時と毎年かかる費用を確認しておきましょう。

授業料の支援制度については、入学する年度の文部科学省や愛媛県の最新情報を確かめてください。

高校選び5つのポイント・チェック表

ポイント確認すること調べ方
学び学科・授業・実習学校案内・公式サイト
進路進学先・就職先進路状況・説明会
学校生活部活動・校風・行事学校見学
通学時間・交通手段時刻表・実際の移動
費用教材費・制服・交通費学校資料・問い合わせ

5つを同じ条件で比べてみると、学校ごとの違いが見えやすくなります。


4.愛媛県の高校入試では偏差値以外に何が評価される?

愛媛県の県立高校入試では、模擬試験の偏差値だけで合否が決まるわけではありません。

一般入学者選抜では、学力検査、調査書、面接などをもとに判定されます。

また、特色入学者選抜では、学習意欲や興味・関心、文化・スポーツ活動など、自分の強みを生かして受検することができます。

ここでは、令和9年度の全日制課程を中心に説明します。

調査書点135点とは?

令和9年度の一般入学者選抜では、中学1年生から3年生までの必修教科の評定を合計したものが「調査書点」になります。

満点は135点です。

学年評定の合計
中学1年生45点満点
中学2年生45点満点
中学3年生45点満点
合計135点満点

9教科の5段階評定を、3年分足し合わせる仕組みです。

中学3年生の成績だけでなく、中学1・2年生の評定も同じように入ります。

だからこそ、早い学年のうちから日々の授業や定期テストを大切にしておきたいところです。

調査書点の計算方法や高校入試での扱いについて詳しく知りたい方は、「愛媛県立高校入試の内申点135点の仕組み」の記事もご覧ください。
愛媛県高校入試の内申点は中1から|135点の仕組みと今からできること

学力検査は5教科250点満点

令和9年度の県立高校一般入学者選抜では、全日制の学力検査は原則5教科で、各50点、合計250点満点です。

ただし、理数科と総合学科では、傾斜配点を実施することができます。

傾斜配点を実施する場合は、理数科では数学と理科、総合学科では得点の高い2教科を1.5倍し、合計300点満点になります。

志望する学科によって得点の扱いが変わる場合があるため、確認しておきましょう。

第1選抜と第2選抜の違い

一般入学者選抜では、まず第1選抜、次に第2選抜という順番で合格者が決まります。

項目第1選抜第2選抜
対象調査書点が上位から募集人員の90%程度以内にあり、調査書の記録や面接・実技テストの結果が良好な第1志望者第1選抜で選ばれなかった受検者
主な判定方法学力検査の成績の上位順A・B・Cの得点による総合判定
選抜人数の目安募集人員の70%程度募集人員の30%程度

※志願者数が募集人員を下回る場合や、第2志望者の扱いについては別に規定があります。

ここで間違えやすいのが、第1選抜の「90%程度」と「70%程度」の違いです。

90%程度は、調査書点によって第1選抜の対象者を絞る際の基準です。70%程度は、第1選抜で選抜する合格者数の目安です。

例えば、一般選抜の募集人員が100人なら、調査書点が上位から90人程度以内にある人のうち、所定の条件を満たす人を対象として、学力検査の成績上位から70人程度を選抜する仕組みです。

第2選抜では、次の3つを使って500点満点で判定します。

A・B・Cをどのような比率で配点するかは、学校・学科ごとに決められ、事前に公表されます。

つまり、調査書点135点と学力検査250点を単純に足した点数だけで、合否が決まるわけではありません。

志望校を考えるときは、その学校・学科の評価方法も確認しておきましょう。

特色入学者選抜とは?

特色入学者選抜は、学習への意欲や興味・関心、得意な文化・スポーツ活動などを生かして受検できる制度です。

令和9年度は、学科によって募集人員の上限が異なります。

学科の区分募集人員の上限
普通科・国際科など募集定員の30%程度
職業教育を主とする学科・総合学科募集定員の50%程度
体育科・芸術科募集定員の100%

※普通科などの区分には、社会共創科、理数科、国際文理科、普通科とのくくり募集をする学科も含まれます。実際の募集人員は各高校が設定します。

例えば、募集定員が40人の普通科だからといって、必ず12人を特色入学者選抜で募集するとは限りません。

学校ごとの募集人員を確認することが必要です。

特色入学者選抜では何を評価する?

特色入学者選抜では、各高校が定めるアドミッション・ポリシー(入学者の受入れに関する方針)に基づき、検査項目が設定されます。

主な検査項目には、次のようなものがあります。

どの高校でも同じ検査を行うわけではありません。

作文や小論文では、数学的な思考力や計算力、英語による表現力などを問う問題が出題される場合もあります。

志望する高校・学科の出願資格と検査項目を、事前に確認しておきましょう。

自己アピール書には何を書く?

特色入学者選抜では、自己アピール書を提出します。

愛媛県教育委員会のQ&Aによると、記載する内容は大きく2つです。

  1. 出願資格に関すること
  2. その他、アピールしたいこと

例えば、次のような内容が考えられます。

大切なのは、実績をたくさん並べることではありません。

どのようなことに取り組み、そこから何を学び、高校でどう生かしたいのかを、自分の言葉で具体的に伝えることです。

学校外での活動も、自己アピール書に記載できます。

特色入学者選抜で不合格になったら?

特色入学者選抜で合格内定とならなかった場合でも、原則として同じ高校・学科の一般入学者選抜に出願できます。

特色入学者選抜を受けずに、一般入学者選抜だけを受けることもできます。

ただし、次の点には注意してください。

出願する前に、志望する学校・学科の条件を確認しておきましょう。

令和9年度の主な入試日程

内容日程
特色入学者選抜の検査2027年1月29日(金)
特色入学者選抜の合格内定者通知2027年2月上旬
一般入学者選抜の出願2027年2月8日(月)9時~15日(月)正午
一般入学者選抜の志願変更2027年2月16日(火)9時~24日(水)正午
一般入学者選抜の学力検査等2027年3月4日(木)・5日(金)
追検査2027年3月12日(金)
合格者発表2027年3月18日(木)10時

※特色入学者選抜の「合格内定者通知」と、正式な「合格者発表」は別のものです。

募集定員と志願倍率の正しい見方

志願倍率は、志願者数を募集人員で割った数字です。

例えば、募集人員40人に対して志願者が48人なら、倍率は1.20倍になります。

ここで気をつけたいのが、一般入学者選抜の「募集人員」です。

全日制では、原則として募集定員から特色入学確約者数を差し引いた人数になります。

また、倍率が1倍を下回っていても、必ず合格できるとは限りません。

倍率は出願時の参考情報であって、その高校の価値や、自分との相性を表す数字ではないのです。

参考資料:

愛媛県教育委員会「令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」
https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3395

愛媛県教育委員会「令和9年度特色入学者選抜についてのお知らせ・Q&A」(2026年8月3日更新)
https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/2986

愛媛県教育委員会「令和9年度特色入学者選抜における各校の出願資格及び検査項目等」(2026年10月20日更新)
https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3447


5.今治地域の高校はどのように比較すればいい?

今治地域には、普通科のほかにも、商業・工業・農業・総合学科など、さまざまな学びを選べる県立高校があります。

ここでは偏差値の順位ではなく、学科と学習内容に目を向けて比べてみましょう。

今治地域の主な県立高校と令和9年度募集定員

高校学科・入学定員
今治西高校普通科240人、国際科40人
今治北高校普通科160人、商業科40人、情報ビジネス科40人
今治南高校普通科160人、園芸クリエイト科40人
今治工業高校機械科40人、海事探究科40人、電気科40人、情報技術科40人、マテリアルデザイン科40人
しまなみ高校総合学科80人
弓削高校普通科40人

※全日制課程の定員です。今治西高校の普通科と国際科については、くくり募集の扱いも確認してください。

出典:愛媛県教育委員会「令和9年度県立高等学校入学定員」
https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3397

令和9年度に変わる点もチェックしよう

令和9年度は、前年度から募集定員や学科構成が変わる高校があります。

今治北高校

普通科の入学定員が、前年度の200人から160人になります。

今治工業高校

令和9年度の募集学科は、機械科、海事探究科、電気科、情報技術科、マテリアルデザイン科の5学科です。

工業系の学科を考えている人は、学科の名前だけでなく、授業内容や実習、取得できる資格なども確認しておきましょう。

また、マテリアルデザイン科では、一般入学者選抜で実技テストが実施されます。 希望する人は、検査内容や持参品について学校の案内も確認してください。

しまなみ高校

総合学科の高校です。

どのような科目を選べるのか、キャンパスや通学方法はどうなっているのかを調べておきたいところです。

高校について調べるときは、古い学校案内や前年度の募集要項だけで判断しないようにしましょう。

学校公式サイトで確認したい情報

高校を比べるときは、次の情報に目を通しておきましょう。

愛媛県教育委員会「県立学校一覧・スクールポリシー」https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/koukou/itiran

なお、私立高校や高等専門学校も進路の選択肢の一つです。

それぞれの入試制度や教育内容は、各校の公式資料で確認してください。

令和9年度(2027年度)の愛媛県立高校入試については、「今週の今治市・大西町|10/19~25」の記事でも、今治地域の高校募集定員や入試日程を紹介しています。


6.学校説明会や見学では何を確認すればいい?

高校の公式サイトやパンフレットからも、多くの情報を得ることができます。

それでも、実際に学校へ行ってみて初めて分かることは少なくありません。

授業や生徒の様子を見てみよう

学校見学では、次のようなところに注目してみてください。

「ここで授業を受けてみたい」

「この部活動に入ってみたい」

そう思えるかどうかも、高校選びの大切な手がかりになります。

学校説明会で聞きたい10の質問

確認したいこと質問例
授業どのような選択科目がありますか?
進路卒業生はどのような進路に進んでいますか?
学習支援補習や質問できる機会はありますか?
コース選択文系・理系やコースはいつ決めますか?
専門学習この学科ならではの実習は何ですか?
資格取得を目指せる資格はありますか?
部活動活動日数や終了時刻はどのくらいですか?
学校生活特徴的な学校行事は何ですか?
通学公共交通機関で通う場合、注意することはありますか?
費用入学時と年間で、どのくらいの費用がかかりますか?

すべてを質問する必要はありません。

特に気になることを2~3個選んで、事前にメモしておくとよいでしょう。

説明会に参加できなかったときは?

説明会に行けなくても、学校の公式サイトや学校案内などから情報を集めることはできます。

中学校の進路担当の先生に相談したり、必要に応じて高校へ問い合わせたりする方法もあります。

一つの情報だけで決めず、複数の資料を見比べるようにしましょう。


7.志望校に迷ったとき、親子でどう決めればいい?

高校選びでは、本人と保護者で大切にしたいことが異なる場合があります。

本人は部活動を続けたいと思っている一方で、保護者は通学時間や卒業後の進路が気になっている、といったケースです。

どちらか一方の考えだけで決めるのではなく、お互いが大切にしたい条件を出し合うところから始めましょう。

まずは本人の希望を整理する

次の5つの質問について考えてみてください。

  1. 高校で一番頑張りたいことは何?
  2. 好きな教科や興味のある分野は何?
  3. 卒業後はどのような進路を考えている?
  4. 通学や学校生活で大切にしたいことは?
  5. その高校を選びたい理由は何?

すべてに答えられなくても構いません。

まずは、自分が大切にしたい条件を3つくらい書き出してみましょう。

保護者が確認したいこと

保護者の方には、本人が見落としがちな生活面の条件を一緒に確認していただくとよいでしょう。

例えば、通学時間、交通費、部活動後の帰宅方法、入学時の費用などです。

また、特色入学者選抜を考えている場合は、出願資格や「入学確約」の意味についても、親子で確認しておく必要があります。

志望校比較シートを使ってみよう

気になる高校がいくつかあるときは、次の表を使って比べてみてください。

比較項目A高校B高校C高校
希望する学科
学びたい内容
卒業後の進路
部活動・学校生活
片道の通学時間
必要な費用
入試の選抜方法
学校見学の印象
一番魅力を感じる点

各項目に「◎・○・△」を付けていくのもおすすめです。

ただし、すべての項目で一番になる高校を探す必要はありません。

部活動を何より優先したい人もいれば、専門的な授業を受けられることを大切にしたい人もいます。

自分にとって譲れない条件は何かを考え、優先順位を付けることが大切です。

親子で意見が分かれたときも、まずはお互いの理由を聞き合い、まだ確認できていない情報を一緒に調べてみましょう。

志望校選びでは、保護者の意見も大切ですが、最終的には子ども自身が納得して選べることが重要です。

「この高校にしなさい」と結論を急ぐのではなく、「どんなことを学びたい?」「学校生活で大切にしたいことは何?」と問いかけながら、本人の考えを整理する時間をつくりましょう。

子どものやる気や自主性を大切にした声かけについては、「『勉強しなさい』以外に何と言えばいい?子どもへの声かけ10選」の記事も参考にしてください。


8.まとめ|偏差値だけでなく「3年間通いたい高校」を選ぼう

高校選びで、偏差値や成績を確認しておくことは大切です。

ただ、それだけでは高校で学べることや卒業後の進路、学校の雰囲気までは見えてきません。

最後に、これからやっておきたいことをまとめておきます。

高校選びに、誰にでも当てはまる一つの正解があるわけではありません。

大学進学を目指す人、専門的な技術を身につけたい人、部活動に打ち込みたい人。目標は一人ひとり違います。

大切なのは、自分が何を学びたいのか、どのような高校生活を送りたいのかを考えることです。

保護者の方も、最初から答えを出そうとせず、まずはお子さんが何を大切にしたいのか、話を聞くところから始めてみてはいかがでしょうか。

「合格できる高校」を考えるのと同じくらい、「入学してから充実した3年間を過ごせる高校」を考えることも大切です。

まずは気になる高校の公式サイトを開いて、学科や授業の内容を調べるところから始めてみましょう。


参考資料

本記事の制度・数値は、以下の公的資料を参照しています。

  1. 愛媛県教育委員会「令和9年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項」(令和9年度入試)
    https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3395
  2. 愛媛県教育委員会「令和9年度県立高等学校入学定員」(令和9年度)
    https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3397
  3. 愛媛県教育委員会「令和9年度特色入学者選抜における各校の出願資格及び検査項目等」(2026年10月20日更新)
    https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/3447
  4. 愛媛県教育委員会「令和9年度特色入学者選抜についてのお知らせ・Q&A」(2026年8月3日更新)
    https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/file/2986
  5. 愛媛県教育委員会「県立学校一覧・スクールポリシー」
    https://ehime-kyoiku.esnet.ed.jp/koukou/itiran
  6. 文部科学省「高等学校卒業者の学科別進路状況」(令和7年度学校基本統計、2025年3月卒業者・全国)
    https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shinkou/genjyo/021203.htm
  7. 文部科学省「高等学校の入学者選抜について」(1993年)
    https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/004/002/005.htm

※入試制度・募集定員・選抜方法は、年度によって変わることがあります。出願の際は、愛媛県教育委員会と各高校の最新の公式資料をご確認ください。

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