サイトアイコン 学習塾BONDS

「うちの子、勉強が嫌い…」小学生が勉強嫌いになる6つの理由と家庭でできる対策

勉強が嫌いな小学生と見守る保護者。勉強嫌いになる6つの理由と家庭でできる対策を紹介

「勉強しなさい」と何度言っても机に向かわない。宿題の話をしたとたん、不機嫌になる。そんな姿を毎日のように見ていると、「うちの子、やる気がないのかな」と心配になりますよね。

でも、子どもが「勉強が嫌い」と口にするとき、その裏にはいろいろな理由が隠れていることがあります。勉強が分からない、間違えるのが怖い、頑張ってもできるようになった気がしない。困っていることは、子どもによってさまざまです。

この記事では、小学生が勉強を嫌いになる6つの理由と、家庭で今日からできる対策をまとめました。目指したいのは、無理に勉強を好きにさせることではありません。子どもが「これならできそう」と思える環境を、少しずつ整えていくことです。

1.「勉強が嫌い!」と言う小学生、本当にやる気がないの?

宿題をなかなか始めない。勉強の話になると機嫌が悪くなる。それなのに、ゲームや工作、好きな遊びには驚くほど集中している。そんな様子に、首をかしげたことはありませんか。

勉強を嫌がるからといって、集中する力そのものがないとは限りません。「勉強が嫌い」「勉強ができない」「やる気がない」は、似ているようで必ずしも同じではないのです。

たとえば、こんなやりとりがあったとします。

子ども:「算数、もうやりたくない!」

保護者:「どのあたりが嫌だった?」

子ども:「分数の問題、何回やっても合わないんだもん」

この子の場合、「勉強が嫌い」の正体は、分数でのつまずきかもしれません。「どうして勉強しないの?」と問い詰めたくなる気持ちをぐっとこらえて、「どんなところが難しいのかな?」と聞いてみてください。子どもが何に困っているのかを知ることが、最初の一歩になります。

2.小学生が勉強を嫌いになる6つの理由

勉強嫌いの背景には、学習内容そのものだけでなく、子どもの気持ちや周りの環境が関わっていることもあります。ここでは、家庭で気づいておきたい6つの理由を紹介します。

① 授業が分からなくなっている

まず考えられるのが、「授業の内容が分からない」という状態です。小学校の勉強は、前に習ったことを土台にして積み上がっていきます。そのため、どこかで一度つまずくと、その先の内容まで分かりにくくなる場合があります。

たとえば分数の計算が苦手な子は、分数そのものの意味や、前に習った計算のしかたがあいまいなままになっていることもあります。

家庭でできること: 今の学年の問題にこだわらず、分からなくなった単元までさかのぼって確認してみましょう。

学習内容を理解するためには、問題文を正しく読み取る力も大切です。家庭で読解力を育てる工夫については、関連記事でも紹介しています。
小学生の読解力を伸ばすには?家庭でできる5つの習慣【保護者向け】

② 間違えることや失敗が怖い

「間違えたら叱られるかも」「またできなかったらどうしよう」。そんな不安から、問題に手をつけること自体を避けてしまう子もいます。

けれど、勉強において間違いは大切な手がかりです。間違えた問題には、まだ理解しきれていないところが表れている場合があります。

家庭でできること: 「どうして間違えたの?」と責めるより、「ここまでは合っているね。次はどこを考えようか」と声をかけてみてください。

③ 勉強しても「できた」という実感がない

頑張って勉強しているのに、なかなか解けるようにならない。そんな経験が重なると、子どもは「どうせ自分にはできない」と感じる場合があります。

いきなり難しい問題やたくさんの課題に向かうより、達成しやすい目標を立てるのもひとつの方法です。

家庭でできること: 漢字を20個覚える前に、まずは3個から。そんなふうに、小さな目標を作ってみましょう。

「勉強したのに覚えられない」と感じる場合は、復習のタイミングや方法を見直してみましょう。覚えたことを定着させる工夫については、関連記事も参考にしてください。
暗記してもすぐ忘れる中学生へ|覚えたことを定着させる方法

④ 周囲と比較され、自信をなくしている

「お兄ちゃんはできたのに」「同じクラスの子はもっと勉強しているよ」。励ますつもりの一言でも、子どもによっては自信をなくすきっかけになってしまいます。

理解するスピードも、得意なことも、一人ひとり違います。

家庭でできること: ほかの子と比べるのではなく、「昨日はできなかった問題が、今日はできたね」と、本人の成長をそのまま伝えましょう。

⑤ 勉強を強制され、負担に感じている

「早く宿題しなさい!」「終わるまで遊んじゃダメ!」。こうした言葉を毎日のように聞いていると、勉強そのものが重荷に感じられる場合があります。

もちろん、小学生には大人の声かけや手助けが欠かせません。ただ、何をするか、いつ始めるかまで、すべてを大人が決める必要はありません。

家庭でできること: 「算数と漢字、どっちから始める?」など、子どもが自分で選べる場面を作ってみましょう。

⑥ 勉強の進め方や量が合っていない

同じ30分の勉強でも、楽に取り組める子もいれば、しんどく感じる子もいます。難しすぎる問題が続いたり、学校から帰ってきて疲れていたりすれば、机に向かうこと自体が難しくなることもあるでしょう。

家庭でできること: 勉強する時間や問題の量を見直し、その子の様子に合わせて調整してみましょう。

3.全国調査から見える小学生の学習の実態

文部科学省と国立教育政策研究所は、全国学力・学習状況調査を実施しています。令和8年度(2026年度)は小学6年生と中学3年生を対象に、学習の状況や学習習慣などが調べられました。

学校以外での勉強時間には差がある

2026年度の調査で、平日に学校の授業以外で1日1時間以上勉強していると答えた子どもの割合は、次のとおりです。

対象1日1時間以上勉強する割合
小学校6年生50.3%
中学校3年生61.7%

※学校外での学習には、学習塾などでの勉強時間も含まれます。

出典:文部科学省・国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査 結果(概要)質問調査」(2026年度)https://www.nier.go.jp/26chousakekkahoukoku/report/data/26summary_shitumon.pdf

この数字は、あくまで学校以外での勉強時間の状況を示したものです。勉強時間が短いからといって勉強が嫌いだとは限りませんし、長く勉強すれば必ず成績が上がるというわけでもありません。

大切なのは、勉強した時間の長さだけでなく、子どもが内容を理解できているかどうかです。 「今日は何分勉強した?」に加えて、「今日は何が分かるようになった?」と聞いてみるのもいいですね。

4.勉強嫌いの子どもに避けたい保護者の声かけ

勉強してほしいと思うほど、つい厳しい言葉が口をついて出てしまうものです。でも、伝え方を少し変えるだけで、子どもの受け取り方が変わる場合があります。

声かけをNGからOKへ

避けたい声かけ(NG)試してみたい声かけ(OK)
早く勉強しなさい!何時から始めようか?
どうしてこんな問題もできないの?どこから難しくなったかな?
お兄ちゃんはできたのに昨日よりできるようになったね
また60点?前よりできるようになった問題はあるかな?
何回言ったら分かるの!どこが分かりにくかった?

ここでの目的は、子どもを甘やかすことではありません。やるべき勉強に向かえるよう、子どもが「次に何をすればいいか」を考えやすい言葉を選ぶことです。

たとえば宿題をなかなか始めない子には、「何時から始める?」と聞くだけでなく、「始めるとき、一緒に問題を見てみようか?」と手助けを申し出る方法もあります。保護者がすべてを教える必要はありません。

子どもに勉強してほしいとき、どんな言葉をかければよいのでしょうか。「勉強しなさい」以外の声かけについては、関連記事でさらに詳しく紹介しています。
「勉強しなさい」以外に何と言えばいい?子どもへの声かけ10選

5.勉強嫌いを和らげるために家庭でできる5つの工夫

勉強への苦手意識は、すぐに消えるものではありません。まずは取り組みやすい方法を試してみて、子どもの反応を見ながら少しずつ調整していきましょう。

① 最初は短い時間から始める

いきなり「毎日1時間勉強しよう」と決めると、子どもにとっては負担が大きすぎることがあります。まずは5分、10分など、無理なくできそうな時間から始めてみましょう。大切なのは、決めた時間に机に向かう経験を少しずつ積み重ねていくことです。

② 少し簡単な問題から始める

勉強を始めるとき、最初から難しい問題に挑む必要はありません。算数なら、解き方がもう分かっている計算問題を何問か解いてから、今の学年の問題に進むという方法があります。「自分にも解ける問題がある」と確かめられると、次の問題にも手を伸ばしやすくなります。

③ 子どもに学習の順番を選んでもらう

宿題の順番を自分で決められるようにするのも、ひとつの工夫です。「漢字と計算、どっちから始める?」と聞いて、本人が選んだほうから取り組んでもらいましょう。ただ、選ぶこと自体が負担になっているようなら、大人が一緒に決めてもかまいません。

④ 結果だけでなく取り組みを認める

100点を取ったときだけでなく、日々の小さな頑張りにも目を向けてみてください。「昨日間違えた問題を、もう一回解いていたね」「分からないところ、自分から聞けたね」。こんなふうに、何を頑張ったのかを具体的に伝えるのがポイントです。

⑤ 分からないところを一緒に整理する

「算数が全部分からない」と言っていても、よく見ると特定の単元でつまずいているだけ、ということもあります。分数の計算が苦手なら、分数の意味、通分、約分と順番に確かめて、どこから分からなくなったのかを探してみましょう。家庭で説明するのが難しいときは、学校の先生に相談することも大切です。

6.低学年・中学年・高学年で変わる勉強への関わり方

ひと口に小学生といっても、1年生と6年生では学習内容も生活の様子も大きく違います。家庭での関わり方も、学年や本人の状況に合わせて考えていきましょう。

学年よくある困りごと家庭で試したい対応
小学1・2年生宿題に集中できない、文字を書くことを嫌がる短時間で取り組み、音読や数遊びなども活用する
小学3・4年生計算や文章題が難しくなり、苦手意識が出る分からなくなった単元まで戻って確認する
小学5・6年生学習内容が複雑になり、勉強への負担を感じる学習計画を一緒に考え、自分で決める機会を増やす

※一般的な対応例です。実際の困りごとは学年だけでは決まりません。

小学1・2年生は「学ぶことへの親しみ」を大切に

低学年では、読み書きや計算の基本を学びます。買い物のときに一緒に数を数えたり、街で見かけた看板の文字を読んだりと、日常生活の中にも学びのきっかけはたくさんあります。机に向かう勉強だけでなく、身近なものに興味を持つ気持ちも大切にしたいですね。

小学3・4年生は「つまずき」を見逃さない

学習内容が少しずつ複雑になってくる時期です。算数ではわり算や分数、小数など、前に習ったことを使う場面が増えていきます。急に算数を嫌がるようになったら、最近習った内容だけでなく、その前の単元まで理解できているか確かめてみましょう。

小学5・6年生は「自分で考える機会」を増やす

高学年になると内容はさらに難しくなり、中学校への進学も近づいてきます。保護者がすべてを指示するのではなく、子ども自身が計画を立てる練習をしてみましょう。たとえば「今週の漢字テストに向けて、いつ練習する?」と一緒に考えてみるのもいい方法です。

最初から完璧な計画でなくてかまいません。やってみて難しければ見直す。その経験自体が、子どもにとって大切な学びになります。

7.今日から試せる「1週間の勉強嫌い対策」

ここまで紹介したことを、実際に家庭でどう取り入れればいいのでしょうか。まずは1週間、無理のない範囲で試してみましょう。

1週間の取り組み例

日取り組むこと保護者の声かけ例
1日目勉強で困っていることを聞くどんな勉強が難しい?
2日目苦手な問題を一緒に確認するどこまでは分かるかな?
3日目解けそうな問題から始めるまずはこの3問をやってみよう
4日目短い時間の学習を試す今日は10分から始めようか
5日目勉強する順番を選んでもらうどちらからやりたい?
6日目できたことを振り返る今週できるようになったことは?
7日目来週の小さな目標を決める次は何をできるようにしたい?

※この表は家庭で試すための実践例であり、1週間で勉強嫌いが解消することを保証するものではありません。

全部できなくても責めないことが大切

予定どおりにいかない日があっても大丈夫です。疲れている日や、学校で大変なことがあった日は、しっかり休むことが必要な場合もあります。できなかったことを責めるより、無理なく続けられる方法を一緒に考えていきましょう。

また、勉強を強く拒む状態が続いていたり、学校生活にも影響が出ていたりするときは、学校の先生などに相談することも大切です。

8.まとめ|勉強を好きにさせるより「分かった」を増やそう

小学生が勉強を嫌いになる背景には、さまざまな理由があります。授業が分からない、間違えるのが怖い、頑張ってもできた実感がない。困っていることは、子どもによって違います。

だからこそ、まずは次の3つを大切にしたいところです。

① 勉強を嫌がる理由を知る

「やる気がない」と決めつけずに、何に困っているのかを確かめましょう。

② 小さな「できた」を大切にする

難しい問題ばかりではなく、今の子どもが取り組める問題から始めましょう。

③ 子どものペースに合わせて続ける

勉強する時間や問題の量を調整しながら、無理なく続けられる方法を探していきましょう。

勉強を好きになることだけが、ゴールではありません。「前は分からなかったけど、今日は分かった」「一人ではできなかったけど、自分で解けた」。そんな経験を少しずつ増やしていくことが、学ぶことへの前向きな気持ちにつながっていくのかもしれません。

今治市・大西町のご家庭でも、まずは今日、お子さんが困っていることをひとつ聞いてみるところから始めてみませんか。焦らず、一つずつ。子どもの小さな成長を、大切に見守っていきたいですね。


参考資料

投稿者プロフィール

ikeda

Follow me!

モバイルバージョンを終了